15：こんにちは、育て屋さん ページ16
『おにいちゃ、』
『あ？』
さすが俺の幼馴染、と鼻を鳴らしたグラエナに話しかけたのはププリンだった。
その後ろには、ウパーとスボミーもついてきている。
『ソーナノきもちよさそう』
『ぼくもやってほしー』
『なら、そこで待ってろ。今はあいつの番だ』
以外と聞き分けがいいのか、グラエナの扱いが上手いのか、3匹のポケモン達は大人しく待つことにしたらしい。
だが、幼い彼らがじっとしていられるわけもなく。
『おにいちゃ、あそんで』
『あ？』
グラエナは先程の調子で聞き返した。
遊ぶって言ってもなぁ…としばし考えていたが、やがてカイトの傍で伏せたままププリンを鼻先に乗せて、お手玉の要領で器用に『たかいたかい』を始めた。
『ププリンたのしそう』
『ぼくもやってほしー』
『これも順番な』
「カイト、お前凄いな！」
「…え？」
サトシの声が聞こえたのは、ソーナノのブラッシングを終えたときだった。
それまでソーナノに落としていた視線を上げると、先程まで庭を駆け回っていたポケモン達が自分の前で列をなしているではないか。しかも彼らが退屈しないように、傍に控えていたグラエナが遊んでやっている。
サトシが手を焼いていたビッパ達も集合していて、ムクホークがいるのを見るに5体目のビッパも自分から集まってきたらしい。
「えっと…どうしたの、これ」
「カイトにブラッシングしてほしくて、みんな集まってきたんじゃない？」
頭の上にピチューを乗せたヒカリが、ゴクリンを連れたミミロル達とやってくる。
そうなの？と首を傾げたカイトの膝からソーナノが降りると、ププリンが自ら飛び乗ってきた。
「な、コツ教えてくれよ」
俺がやっても、ビッパ達動いてばっかりだったんだぜ？
そう言われても、カイトに心当たりはなかった。
「僕、ソーナノが目を合わせてくれたから『ブラッシングしてもいい？』って聞いただけなんだけど…」
「あ！もしかして、ダメ！とか動かないで！とか言ったのがまずかったんじゃないかしら？」
少し考える素振りを見せたサトシが、ああ！と手を打った。
まだまだ子供なポケモン達だ、ダメ！と言われればやりたくなるだろうし、自分達が困るのを面白がっていたように思う。
「ビッパ、お前のことブラッシングしていいか？」
「ピチューも！可愛くなりましょ？」
目を合わせて優しく問えば、今までのわんぱくはどこへやら、素直に頷いてくれた。
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桜光 - ピカチュウ・・・が崩壊してる(;・д・) (2018年12月28日 21時) (
レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - さん» 謎を作ってしまい本当にすみませんっ！ずっとミスしたままになるところだったので、とても助かりました！そう言っていただけてとても嬉しいです、ありがとうございます！ (2017年1月10日 15時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
- それに、よくある作品のように話の内容もぶっ飛んでなくてしっかりしてるし、文章も上手のようなので……とても好きです！これからも頑張ってください。((突然すみませんでした。 (2017年1月10日 13時) (レス) id: 3c17733505 (このIDを非表示/違反報告)
- あ、いやいや目に余るなんて……貴方の作品は凄いと思っています！そういうことだったんですね。謎が判明して良かったです。 (2017年1月10日 13時) (レス) id: 3c17733505 (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - さん» 私も時折見返して変換ミスがないか確認していますが、それでも見落としてしまうことがあります。目に余るようでしたら、何話目にミスがあるのか教えてくださると嬉しいです！出来る限り早く対処させていただきます。ご迷惑をおかけしてすみません。長文失礼致しました。 (2017年1月10日 12時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こうもり | 作成日時：2016年7月18日 7時
