Story.8 ページ9
｢おかえり、A
...って、フラフラじゃないか！どこか具合でも悪いのかい？｣
｢...大丈夫です。心配ありがとう浮竹隊長｣
十三番隊隊舎の廊下を通っていると、通りすがりの浮竹隊長に心配される程顔色が悪かったらしい私は、自室に入るなり身体中の力が抜けてその場に座り込んだ。
...それほどまでに思い詰める“何か”が必ずあの集会の中にあった。
｢何だったんだろ、アレ｣
表現することが難しいあの感覚。
激流を目の前にして、風も、水音も、水飛沫も私自身が見て、感じているはずなのにその存在をどこか認められない気持ちの悪い感覚。
けれど考えても考えても原因が分からない。
気のせいかな...単に私の体調が良くないだけかもしれないから寝よう。
そう思い部屋に敷きっぱなしの布団へ飛び込んだ時、
『面白いもん見たなぁ、A』
｢うわっ！...びっくりした。急に話しかけないでよ｣
ここ数日会話していなかった飢餓王が私に話しかけてきたのだ。
普段は面倒だとかイライラしているだとか言って終始不機嫌な飢餓王がいつもよりどこか楽しそうで。
...今日は人の珍しい表情をよく見る日だ。
｢面白いもん？｣
『あ？さっきの以外に何かあんのかよアホが。』
｢全く面白くなかった。気持ち悪かったし｣
『...テメェには何が見えた』
｢水？｣
『ハハッ、やっぱり面白ぇ。俺にはそんなモン見えなかったからな』
｢...はあ？｣
『藍染が始解した瞬間、テメェの中に藍染の霊圧が大量に流れ込んできたんだよ。』
｢...気がつかなかった｣
『...で、オマエの中に流れ込んだ霊圧が俺にまで流れこもうとしてたから喰ってやった』
｢霊圧を喰った！？どういう事！？｣
『なんだよ今更、いつも喰ってるだろうが』
｢いつもって...あ。
斬った相手がミイラみたいになるアレ、アンタが霊圧喰ってたの。｣
『知らなかったのか』
｢...喰った..ね。｣
得られた大きな情報。
藍染の力がもし幻術の様なものだとしたら？
飢餓王が霊圧を喰った分、私にだけその幻術が効きにくかったのだとすれば。
...違和感の全てに辻褄が合う。
｢...幻覚..か。｣
『珍しく察しがいいじゃねーか。』
｢...アンタね、いちいち一言余計なんだよ。｣
...けれど、藍染が事実を何故隊士に隠しているのかはやはり分からないままで。
｢あー、くそ！藍染は何考えてんだ！！
...寝よ。｣
結局モヤモヤした気持ちのまま眠りについたのである。
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mochi(プロフ) - 霊圧食べて元気出る飢餓王さん可愛い…( ˙-˙)w (2022年1月9日 11時) (
レス) @page10 id: 25f818244b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - Angielina Ogasawaraさん» すみません、この作品を書いたのが二年近く前なので弓親の登場箇所を覚えていなくて……。訂正するために読み直しますのでお待ちください。それか、登場箇所が何話だったか教えていただけると嬉しいです (2019年1月25日 23時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
Angielina Ogasawara(プロフ) - 弓親の名字が違います。長谷川ではなく綾瀬川です。訂正お願いします。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 4b9d4590db (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ♂ｒｅｏｎ♀さん» 私の作品で不快になられたのなら申し訳ありませんでした。時系列は小説の設定のためわざと狂わしていますので直す予定はありません。私はそういうのも含めて夢小説の醍醐味だと思っておりますので、この小説が肌に合わないようでしたら他作品の方へお願いします。 (2018年12月23日 21時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
♂ｒｅｏｎ♀(プロフ) - 時間列がずれすぎだと思います。100年前には白哉はまだ子供で、そのうちにルキアが13番隊に入隊するのはおかしいです。それと、まだ11番隊隊長は更木剣八ではありません。キラ、恋次、雛森の3人で演習の時は既に五番隊隊長は藍染惣右介です。 (2018年12月23日 8時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2017年8月1日 23時
