Story.38 ページ41
地獄蝶を連れずに通るのは2回目の断界。
しかし1度目に通った時ほどの緊張感はない。
私は足を動かしながら隣を走る浦原さんに話しかけた。
「いい隠れ家見つかりますかね、現世。」
「心配しなくていいッスよ、手に入れた土地にボクが立派なの作りますから」
「心配しかないですね、それ。立派な隠れ家って何ですか。ひっそり過ごすべきです私達。」
「まあまあそんな硬いこと言わないで下さいよ。
ボクの新しい研究室もAサンが修行するをための地下室も作らなきゃいけないですし大仕事ですよ」
「げ、双極の地下みたいなところまた作るつもりですか」
「当たり前っす、まあ3日もあれば出来ますよん」
「あれ3日で作ったんですか!?」
「あれ?言ってなかったッスか?」
「聞いてないですよ...て、浦原さんアレ!!来てる!拘突が来てる!!」
「またっすか!?確か尸魂界に初めてアナタを連れていった時にもいましたよね。こんなホイホイ会えるもんじゃないっすよ。
ちょっとAサン、拘突に好かれてんじゃないッスか?」
「シャレにならんこと言わないでください。...出口ですよ」
飛び込んだ出口の先は空中。
宙に立とうと思ったのだけれど立てない、何故。
「義骸は実体ッスから慣れるまで空中に立つのは無理っすよ」
「先に言ってくださいよ、縛道の三十七 吊星」
咄嗟に使った鬼道。
生身なら焦る場面で全く焦らなくなったのは死神として生きてきた時間が長くなってきたからか。
見た目が変わらないと時間の感覚が狂う。
そうなこんなで無事に現世にたどり着き数日後、駄菓子屋に扮した私たちの隠れ家、浦原商店が完成した。
勿論立派な地下室付き。3日寝起きする間に気がついたら出来ていたその空間。
全く気づかなかった。どうやってコッソリ掘ったんだコレ。
「一緒に住むのにアナタとボクの苗字違うのは不自然です。
Aサン、アナタ今日から浦原って名乗ってくださいね」
「絶対嫌です。浦原さんが宮本って名乗ればいいでしょ」
「残念、
「そんなの関係ないですー」
「いいじゃないっすか、尸魂界へ戻るまでのちょっとの間だけっすよ。」
「尸魂界に戻れます?私たち」
「さっさと平子サン達元に戻して、藍染サン倒して冤罪を証明すれば、ね。
100年ちょっとの辛抱です」
「それもそうですね、頑張りましょう」
こうして私たちの現世での生活が始まったのである。
378人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mochi(プロフ) - 霊圧食べて元気出る飢餓王さん可愛い…( ˙-˙)w (2022年1月9日 11時) (レス) @page10 id: 25f818244b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - Angielina Ogasawaraさん» すみません、この作品を書いたのが二年近く前なので弓親の登場箇所を覚えていなくて……。訂正するために読み直しますのでお待ちください。それか、登場箇所が何話だったか教えていただけると嬉しいです (2019年1月25日 23時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
Angielina Ogasawara(プロフ) - 弓親の名字が違います。長谷川ではなく綾瀬川です。訂正お願いします。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 4b9d4590db (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ♂reon♀さん» 私の作品で不快になられたのなら申し訳ありませんでした。時系列は小説の設定のためわざと狂わしていますので直す予定はありません。私はそういうのも含めて夢小説の醍醐味だと思っておりますので、この小説が肌に合わないようでしたら他作品の方へお願いします。 (2018年12月23日 21時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
♂reon♀(プロフ) - 時間列がずれすぎだと思います。100年前には白哉はまだ子供で、そのうちにルキアが13番隊に入隊するのはおかしいです。それと、まだ11番隊隊長は更木剣八ではありません。キラ、恋次、雛森の3人で演習の時は既に五番隊隊長は藍染惣右介です。 (2018年12月23日 8時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:近藤。 | 作成日時:2017年8月1日 23時