Story.37 ページ40
丁度20時間が経った頃、
「出来ました」
真剣ながらもバッチリ濃い隈を目の下に作った浦原さんの前にズラッと並ぶ義骸。
本当に1日足らずでこれだけの仕事を済ませるのだから凄い。
「浦原さん、真子達気を失ったままですけど義骸にどうやって入れるつもりですか?」
「どうやってって...無理矢理に決まってるじゃないですか。」
「...そんなジトっとした目で見ないでくださいよ。てか無理やりって...できるんですか」
「はぁ...できないことをボクが言うわけないです。
ボサッと突っ立ってないで早く手伝ってください」
「んな無茶な...」
その後、虚化した全員を何とか義骸の中に突っ込み、私と浦原さん、握菱さんも義骸の中に入る。
慣れない義骸は体を動かしにくいことこの上なし。
まあ、鬼道は使えるから不便はないだろう。
慣れない洋服は少し心地悪い。
しかし浦原さん達の霊圧を急に感じなくなったことから霊圧遮断型義骸の機能性は本物のようだ。
先に空間転移で真子達を現世に送った。住むための土地はもう既に決まっているらしい。
...どうやって土地を手に入れたのか謎だ。
そうこうしているうちに次は私たちの番。尸魂界から出ようとしていたちょうどその時、やって来たのは黒猫に化けた夜一さん。
「準備はできたようじゃの、喜助」
「夜一サン」
「猫に化けて外を見てきたが護廷十三隊の連中が血眼になって主らを探しておるぞ。早く行け。」
「ありがとうございます、夜一サン。
Aサン、鉄裁サン、穿界門を開きます。
行きますよ、現世に。」
浦原さんがそういった瞬間、開いた穿界門。
霊子で満ちている尸魂界の空気を肺いっぱいに吸い込んで深呼吸をする。
足元に寄ってきた夜一さんへ挨拶を。
「夜一さん、また会いましょう」
「ああ、コッチが落ち着いたら修行をつけに行く」
「げっ...でもまあ...ありがとうございます」
「なんじゃその反応は」
「ははっ...何でもないです。お世話になりました。
行ってきます」
そうして私は尸魂界での“日常”へ別れを告げ、その真っ白な空間に足を踏み入れた。
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mochi(プロフ) - 霊圧食べて元気出る飢餓王さん可愛い…( ˙-˙)w (2022年1月9日 11時) (レス) @page10 id: 25f818244b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - Angielina Ogasawaraさん» すみません、この作品を書いたのが二年近く前なので弓親の登場箇所を覚えていなくて……。訂正するために読み直しますのでお待ちください。それか、登場箇所が何話だったか教えていただけると嬉しいです (2019年1月25日 23時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
Angielina Ogasawara(プロフ) - 弓親の名字が違います。長谷川ではなく綾瀬川です。訂正お願いします。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 4b9d4590db (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ♂reon♀さん» 私の作品で不快になられたのなら申し訳ありませんでした。時系列は小説の設定のためわざと狂わしていますので直す予定はありません。私はそういうのも含めて夢小説の醍醐味だと思っておりますので、この小説が肌に合わないようでしたら他作品の方へお願いします。 (2018年12月23日 21時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
♂reon♀(プロフ) - 時間列がずれすぎだと思います。100年前には白哉はまだ子供で、そのうちにルキアが13番隊に入隊するのはおかしいです。それと、まだ11番隊隊長は更木剣八ではありません。キラ、恋次、雛森の3人で演習の時は既に五番隊隊長は藍染惣右介です。 (2018年12月23日 8時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年8月1日 23時