Story.36 ページ39
恐る恐る壁にもたれかかっている真子の手を取り脈をとると、ドクンドクンと規則正しく動いてる。
生きている。
更に隊舎の奥へ行くと、そこに居たのはリサやひよ里、鳳橋隊長、六車隊長、愛川隊長、副鬼道長の有昭田鉢玄さん、そして白。
あの場で虚化した全員の脈をとって回るとかなり安定しているようだった。
しかし、全員の顔に張り付いた仮面は未だ取れておらず、いつ暴走してもおかしくない状態。
そんな折、隊舎の外から数人の男の声が聞こえた。
耳を済まして聞いてみると、
「俺たちの隊長や副隊長だぜ?虚として処理って出来るもんなのか?」
「気ぃ失ってるって話じゃねーか、余裕だろ」
「そういう問題じゃねーだろ。しっかしまぁ、浦原隊長もひでぇ事するよな。平子隊長となんか仲良さげだったのにな」
「それこそ浦原隊長の策略だったりして」
真子達を斬りに来たのか。
平死神ごときに真子達を殺らせてたまるかと、咄嗟に白伏と曲光を私を含めその場にいた全員にかけた。
間もなくして隊舎に入ってきたのは数人の隊士。
...良かった、十三番隊の隊士じゃなくて。
心置き無く戦える。
「あれ、誰もいねぇ」
「...残念、居るよ。」
「え...」
「暫くここで黙って寝てな」
「...!!宮本副隊長!?」
そう言って私が抑えていた霊圧を一瞬解放すると、霊圧に当てられた隊士たちが次々と倒れた。
念のため鎖条鎖縛で隊士の身動きを封じ、私は虚化した1人1人を肩に担いで双極の丘の地下へと運んだ。
一番最後に運んだ真子を担いだまま隊舎に着いた時丁度、上手く四十六室から浦原さんと握菱さんを助けた夜一さんが到着していた。
「..彼で全員ッスか」
「はい、あと隊舎に転がっていた義骸の試作品と
「...流石ボクの弟子っス」
「さ、早く処置を」
私がそう言うと一瞬戸惑ったような顔をしたあと、頷いた浦原さん。
その表情にはいつものようにふざけたものは全くない。
「...鉄裁サン、平子サン達に時間停止をかけてください。それからAサン、この場所に2、3層の結界を。
これから20時間でボク達3人と平子サン達8人、計11体の霊圧遮断型義骸を作ります」
「了解」
「...夜一殿は...」
「儂のことは気にするな。どうとでも逃げ果せるわ」
「現世に見を潜め、時間をかけて解き明かします。
必ず。
この『虚化』を解除する方法を」
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mochi(プロフ) - 霊圧食べて元気出る飢餓王さん可愛い…( ˙-˙)w (2022年1月9日 11時) (レス) @page10 id: 25f818244b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - Angielina Ogasawaraさん» すみません、この作品を書いたのが二年近く前なので弓親の登場箇所を覚えていなくて……。訂正するために読み直しますのでお待ちください。それか、登場箇所が何話だったか教えていただけると嬉しいです (2019年1月25日 23時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
Angielina Ogasawara(プロフ) - 弓親の名字が違います。長谷川ではなく綾瀬川です。訂正お願いします。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 4b9d4590db (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ♂reon♀さん» 私の作品で不快になられたのなら申し訳ありませんでした。時系列は小説の設定のためわざと狂わしていますので直す予定はありません。私はそういうのも含めて夢小説の醍醐味だと思っておりますので、この小説が肌に合わないようでしたら他作品の方へお願いします。 (2018年12月23日 21時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
♂reon♀(プロフ) - 時間列がずれすぎだと思います。100年前には白哉はまだ子供で、そのうちにルキアが13番隊に入隊するのはおかしいです。それと、まだ11番隊隊長は更木剣八ではありません。キラ、恋次、雛森の3人で演習の時は既に五番隊隊長は藍染惣右介です。 (2018年12月23日 8時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年8月1日 23時