Story.16 ページ18
「...はーい、私の勝ち」
「...チッ」
私は刀を飢餓王の胸元に突き立てたまま、寝転ぶ彼の体にどっかりと腰掛けた。
「重ぇーよ、デブ」
「うっさい、舌削ぐぞ」
...でもまあ、反撃してこない所を見ると負けを大人しく認めたか。
浦原さん曰くコイツ私にソックリらしいから卑怯な真似はしないだろう。...こんなに性格の悪いやつとソックリだと言われること自体が心外だが。
「で、卍解は使わせてもらえるのかなー?」
「テメーがウザイからやだね」
「は?」
「...冗談だよ、負けは負けだ。教える。」
「じゃあ...!」
「けどな、今のテメーが使うのは危ねぇ。
時が来たら教えるさ」
「なに?心配してくれてんの?また外側から抗体薬でも打たれて頭おかしくなった?」
「...殺す」
...凄い形相で睨んでくる飢餓王は置いておいて、外で浦原さんが待ってんだよなぁ、コレが。
立ちあがって飢餓王の胸元から刀を抜き取れば、いってぇ、と小言をたれながら隣で立ち上がる飢餓王。
途端、ジュウッと音を立てながら塞がっていく飢餓王の傷。...超速再生。
「んじゃ私、帰るわ」
どうやら無事そうな彼にそう言って手を振ると、
「待て」
そんな言葉とがっちり捕まえられた、腕。
「キモイから離してよ、そんなに私と離れるのが寂しい?可愛いなー。」
「そんな事考えるオマエが気持ち悪りぃ」
「ハイハイ私が悪かった、で、何よ?」
「...オマエに虚の力も貸してやる。」
「...虚の...力?」
...また喧嘩の種でもまきに来たのかと思っていたから少し拍子抜けした。...虚の...力か。
「虚閃に響転、鋼皮なんかが使えりゃ戦いの幅が広がる。オマケにお前自身の霊圧も膨れ上がる
悪い話じゃねーだろ」
「そんなこと言ってまた私の体を乗っ取るきじゃ...」
「今更そんな事しねぇよ。オマエの重い体じゃあ動きにくいんでね。このままの方が快適だ。」
「...斬っていいかな?」
そんなこんなで飢餓王とは和解して、私は新しい力を手に入れた。
しかし、目を覚ますと動かないからだと重み、そして全身に走った痛み。
「...浦原さん」
「あ!Aサン!!よくぞご無事で!!」
「コレが無事に見えますか?
...取り敢えず私の上から退いて、このがんじがらめの縛道達を解きましょうか。痛いです。」
無事生還したものの浦原さんに外側からボコボコにされた身体自体が無事ではなく3日間寝たきりに。
治ったあと、浮竹隊長にめちゃめちゃ怒られた。
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mochi(プロフ) - 霊圧食べて元気出る飢餓王さん可愛い…( ˙-˙)w (2022年1月9日 11時) (レス) @page10 id: 25f818244b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - Angielina Ogasawaraさん» すみません、この作品を書いたのが二年近く前なので弓親の登場箇所を覚えていなくて……。訂正するために読み直しますのでお待ちください。それか、登場箇所が何話だったか教えていただけると嬉しいです (2019年1月25日 23時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
Angielina Ogasawara(プロフ) - 弓親の名字が違います。長谷川ではなく綾瀬川です。訂正お願いします。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 4b9d4590db (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ♂reon♀さん» 私の作品で不快になられたのなら申し訳ありませんでした。時系列は小説の設定のためわざと狂わしていますので直す予定はありません。私はそういうのも含めて夢小説の醍醐味だと思っておりますので、この小説が肌に合わないようでしたら他作品の方へお願いします。 (2018年12月23日 21時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
♂reon♀(プロフ) - 時間列がずれすぎだと思います。100年前には白哉はまだ子供で、そのうちにルキアが13番隊に入隊するのはおかしいです。それと、まだ11番隊隊長は更木剣八ではありません。キラ、恋次、雛森の3人で演習の時は既に五番隊隊長は藍染惣右介です。 (2018年12月23日 8時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年8月1日 23時