Story.15 ページ17
曲光で私は姿をくらまし、飢餓王の後方へと瞬歩で移動した。もちろん、白伏で霊圧を飢餓王に隠しながら。
「縛道の六十三 鎖条鎖縛
鉄砂の壁 僧形の塔 灼鉄熒熒 湛然として終に音無し
縛道の七十五 五柱鉄貫」
鎖条鎖縛は鎖状のもので相手を縛り付ける鬼道。
五柱鉄貫と比べて威力は低いものだが、時間稼ぎには十分。本命の五柱鉄貫を詠唱破棄せずに撃ち込めばもう動けないはずだ。
「数打ちゃ当たるだろうよ、喰えるもんなら食ってみな。
千手の涯 届かざる闇の御手 映らざる天の射手 光を落とす道 火種を煽る風 集いて惑うな我が指を見よ 光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔 弓引く彼方 皎皎として消ゆ
破道の九十一 千手皎天汰炮!!」
千手皎天汰炮は1発1発の威力もさながら物凄い数の弾が飛んでいく破道だ。
コレ、全部喰えたら流石に飢餓王も化け物だろうと試しに撃ってみた所、ビンゴ。
全部は取り入れきれなかったらしい飢餓王は何弾かくらい、ボロボロになっていた。さっき私が虚閃をくらった傷と、同じぐらいには。
瞬歩で再び飢餓王に近づいて、溝落ちを目掛けて右足で思いっきり蹴る。
蹴り自体は綺麗に入ったものの、縛道を解いた飢餓王が私の足に鋭い爪を突き立てた。
瞬間、私の中から無くなっていく霊圧。
掴まれていない方の足で飢餓王の顎を蹴りあげ、隙を作って一歩後ろに下がろうとするが言うことを聞かない自身の足。
蹴りの衝撃で飢餓王が後ろに吹っ飛ばされたため助かった。
片足は、使えないし。霊圧はほとんど吸い尽くされたし、これぞ絶体絶命。
ただ、向こうも手負いだ。勝機はあるだろう。
次で決める。
「縛道の七十九 九曜縛」
私は九曜縛で地面に飢餓王を縛り付けた。
得意な鬼道を外すことはないだろう、が、決定性に欠ける。それにもう霊圧がほとんど残っていないため、後がない。
白打はさっきみたいに万一手足を掴まれて傷を負わされた瞬間霊圧を吸い取られて負ける。
それなら。
私は片足で踏み切り高く飛び上がった。
そうして飢餓王の真上から垂直に落下。
飢餓王の腕めがけて着地し、思いっきり腕を踏みつけて固定する。
衝撃で、足に受けた傷から血が吹き出したが今はそんな事どうでもいい。
手には先程拾っておいた、刀。
落下のスピードそのまま、真っ直ぐ飢餓王の胸元に刀を突き立てた。
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mochi(プロフ) - 霊圧食べて元気出る飢餓王さん可愛い…( ˙-˙)w (2022年1月9日 11時) (レス) @page10 id: 25f818244b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - Angielina Ogasawaraさん» すみません、この作品を書いたのが二年近く前なので弓親の登場箇所を覚えていなくて……。訂正するために読み直しますのでお待ちください。それか、登場箇所が何話だったか教えていただけると嬉しいです (2019年1月25日 23時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
Angielina Ogasawara(プロフ) - 弓親の名字が違います。長谷川ではなく綾瀬川です。訂正お願いします。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 4b9d4590db (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ♂reon♀さん» 私の作品で不快になられたのなら申し訳ありませんでした。時系列は小説の設定のためわざと狂わしていますので直す予定はありません。私はそういうのも含めて夢小説の醍醐味だと思っておりますので、この小説が肌に合わないようでしたら他作品の方へお願いします。 (2018年12月23日 21時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
♂reon♀(プロフ) - 時間列がずれすぎだと思います。100年前には白哉はまだ子供で、そのうちにルキアが13番隊に入隊するのはおかしいです。それと、まだ11番隊隊長は更木剣八ではありません。キラ、恋次、雛森の3人で演習の時は既に五番隊隊長は藍染惣右介です。 (2018年12月23日 8時) (レス) id: d13ee7ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年8月1日 23時