Story.25 ページ26
……さん…………宮本さん!!
名前を呼ばれた私は飛び起きた。目の前には大きな月。
顔を横に向けるとそこに居たのは、
「卯ノ花隊長!!」
「目が覚めましたか」
また懐かしい顔ぶれ、卯ノ花隊長だ。彼女と最後に会ったのは尸魂界、藍染に連れ去られる直前である。
「……尸魂界で……桃、えっと雛森桃と日番谷はどうなって……」
「自分も大概大怪我してたっていうのにもう他人の心配ですか……。お変わりないようですね、宮本
そう言ってくすりと笑う卯ノ花隊長もお変わりないようだ。
更木隊長の姿は既にその場になかった。強敵でも探してまた虚圏をさ迷っているのだろう。
「私、どれぐらい寝てました?」
「ほんの数十分です。霊圧と傷の回復も終わりましたよ。」
「相変わらず、さすがいい腕していらっしゃいますね、ありがとうございました。」
立ち上がって体を動かしてみると痛さも怠さも感じない。霊圧が回復されたことで斬魄刀の本体の方も元気そうだった。
「卯ノ花隊長、私現世に向かおうと思います。」
「そう言うと思ってましたよ。先ほど黒崎さんを現世に送ってきましたから。だから呼んでありますよ。」
「呼んであるって……誰を。」
その時、ゾクリと背中に感じた悪寒。
「また懐かしい顔ぶれだネ、私に研究されるために戻ってきたのかと思えば
その声を聞き、反射で私は身構えた。
声のした方向を見ると案の定、すごい形相でこちらを見ながら「モルモットの分際で何様のつもりだヨ」と吐き捨てていたのは、私の苦手な隊所属、苦手な人間NO.1。
「げ……マユリさん、なんでこんな所にいるんすか」
「失敬な、十二番隊隊長兼、技術開発局長の私に対してその口使いは実に失敬なのが分からないのかネ。ああ、貴様程度の頭では分からんのも無理がない……涅隊長と呼ぶがいいヨ。」
「そのポストって丸々浦原さんのお下がりじゃ……」
「何か言ったか?」
「言ってません、相変わらずのようでなにより。」
昔よりも髪型も顔の模様もパワーアップして更にマッドになっているようだが、こんな近付きたくない雰囲気を持った人を私は一人しか知らない。
……涅マユリ、その人である。
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近藤。(プロフ) - 明里香さん» 色々教えていただいてありがとうございます。ただ、昔の作品は誤字脱字含めて更新予定ないのでここから先教えて頂かなくて大丈夫です。(今まで教えて貰った箇所は折を見て可能なら修正します。時間が無いので直せなかったらすみません) (7月29日 9時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 20話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。3箇所あります。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年11月11日 13時