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Story.21 ページ22

現在の俊光はグリムジョーを最後に殴った時ほどの霊圧は込めていない。


後三、四発は打てるはずだ。

しかし未だ血が出ている拳はとんでもなく痛い。あまり無茶をしていると拳が割れそうだ。


ノイトラを見ると先程までとはまるで表情が違った。奴の脳も私を殺すことにシフトチェンジしたらしい。


当然、殺し合いが始まる。


2発、3発、4発と打撃を繰り出すが油断していない奴の鋼皮はとんでもなく硬かった。


それでも、流石は夜一さん直伝の俊光。じわりじわりとアチラを削っていったが……限界は来る。



もちろん、先に限界が来たのは私の方。


地面に転がった私は踏まれ、蹴られた。
意識が朦朧とし始める。やはり、大口叩いた所で元々限界だったのだ。



「大層な口叩いといてこんなもんか、あァ!?

まあいい……死ね」



……ああ、私はこんな所で死ぬのか。

死ぬにはまだ、心残りがありすぎる。




振り下ろされる鎌の刃先の衝撃を覚悟して目を瞑った……その時。


衝撃の代わりに響き渡ったのは金属音。恐る恐る目を開けると、そこに居たのは……

「……黒崎」

「遅くなって悪かったな、宮本。」




巨大な斬魄刀でノイトラの鎌を止める黒崎だった。


「Aちゃん!!ひどい怪我、待ってねすぐに治すから!」


そして、私に駆け寄ってきたのは織姫。その手には私の斬魄刀。





……斬魄刀さえあれば。


私は立ち上がった。膝は笑うし腕は震えるし、苦しい。

でも、私にもプライドってものはある。本気を出して、最後に笑うのは私だ。



「織姫、刀」

「え……?」

「だから、刀渡して。早く!!」

「う……うん!!」



織姫から渡された刀を手に取ると、私の中に濃い霊圧が流れ込んでくる。


『遅いんだよ、帰ってくんのが。黒崎の所行くのに迷子になったのかと思ったわ』

『なるかボケ。テメーこそ殴り合い得意とか言う割には随分とボロボロにやられてるなァ、オイ。』


『いやー、言い訳はしないよ。やっぱ夜一さんに鍛えられてるとはいえ白打だけで十刃と戦うのは私には無理だ。夜一さんみたいなバケモノと一緒にしないでよ。

けど……剣なら負けない。不覚だけどアンタが戻ってきてくれて超助かった。


アイツ倒すから手ェ貸せよ、飢餓王。』


『仕方がねェなぁ。ホラ、剣抜けや。』

『言われなくとも!!』





剣を抜き、解号を唱える。


「我が血を啜れ、飢餓王!!」



ここからが、本番だ。

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作品ジャンル:アニメ
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近藤。(プロフ) - 明里香さん» 色々教えていただいてありがとうございます。ただ、昔の作品は誤字脱字含めて更新予定ないのでここから先教えて頂かなくて大丈夫です。(今まで教えて貰った箇所は折を見て可能なら修正します。時間が無いので直せなかったらすみません) (7月29日 9時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 20話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。3箇所あります。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年11月11日 13時

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