Story.17 ページ18
「ちょっと待て、行くわ、じゃねーよ！」
「うわっ！！邪魔しないでよ、グリムジョー！」
織姫の所へと向かおうとしている私の前に立ちふさがったのはグリムジョーである。
……まあ、文句を言いつつも大方予想はついていた。
先に喧嘩を売ったのは私。大人しく彼が行かせてくれるわけがない。
が、ここは口八丁手八丁。説得するしかない。
私は今ここでコイツと戦ってボロボロになる余裕も長期戦にもつれ込む余裕もないのである。
「いや、私は思ったの。グリムジョーが本気で戦ってんのに力抜くのも悪いなぁって。
それにまだ刀剣解放してないアンタも本気出してないみたいだし、死神の本職は剣だし？
私の斬魄刀ありきで戦う方が絶対面白いよ？だから取りに行こうかなーって思っただけなわけよ。
戦いをここでやめたくない気持ちもよーく分かるけどもうちょっと落ち着いて？ね？そこ通そ？」
「……ゴチャゴチャうるせぇんだよ」
しかしグダグダ御託を並べた所で何も解決しなかった。
「進みたいなら俺を殺してみろよ糞ガキ。それともなんだ？怖くなっちまったか」
悪い顔して笑うグリムジョー。足止めのつもりが逆に足止めされている現在の状況。
冷静になれ、こんな安い挑発に乗るな。
……頭では分かってるはずなのに、負けず嫌いの私の中にストンと落ちたグリムジョーの言葉。
やっぱりこいつ、飢餓王に似てるわ。私の怒りのツボを心得ている。
……易々と挑発に乗っかる私の負けである。
「その安い口二度と利けなくしてやろうか。
……取り敢えず斬らせろや」
叩き斬ってやろうと刀を抜くため腰にやった手は空振り。今の今まで刀を取りに行く云々の話してたのだから当然だ。手元に刀はない。
……イライラする、さっさと潰してしまおう。
「破道の九十 黒棺。」
何もこの百年間で学んだのは俊光だけじゃない。
鬼道、瞬歩、白打、そして剣術。どれをとっても百年前とは比べ物にならないほどスペックが上がった。
俊光の霊圧はまだ肩に纏ったまま。
追い込まれれば追い込まれるほど私は頭の回転が早くなる。
そんな変わった性格だから戦闘狂だなんて言われるのだろう。
だが、一旦頭のスイッチが入ればこちらのものだ。
パワー型の敵はパワーでねじ伏せるべし。
先程までの4倍の霊圧を肩に流し込む。これが今の私の俊光の限界だ。
「勝てるもんなら勝ってみやがれ」
私は再びグリムジョーに殴りかかった。
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近藤。(プロフ) - 明里香さん» 色々教えていただいてありがとうございます。ただ、昔の作品は誤字脱字含めて更新予定ないのでここから先教えて頂かなくて大丈夫です。(今まで教えて貰った箇所は折を見て可能なら修正します。時間が無いので直せなかったらすみません) (7月29日 9時) (
レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 20話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。3箇所あります。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2017年11月11日 13時
