Story.12 ページ13
反撃しようと刀に手を掛けた...はずだったのだが、虚しく手は宙を切った。
そういえば手元に刀はない。
その事を思い出してもう1度タコ...もとい、アーロニーロを見上げて思った。
「刀ないと、飢餓王霊圧喰えないって言わなかったっけ。コイツ霊圧の塊だからおまえが喰えば全部解決って思ってたんだけど。
まともに反撃出来ないじゃん役立たず。」
『ああ゛？言わせておけばテメェは
...全く無理って訳じゃねぇ』
「マジか」
『直接オレがアイツを喰う』
「...それってアンタが私の身体乗っ取るってことだよね。
...却下＿＿＿＿って言いたいところだけどそれがアイツ倒すのに手っ取り早いな。霊圧の吸収速度は刀のときと同じぐらい？」
『いや、刀ん時より早い』
「...乗った、1分だけ身体貸してやる。乗っ取ってケリつけてこい飢餓王」
私がそう言ったその瞬間、ズッと意識が内側に引きずり込まれる感覚がした。
すると、映像のような形で自分が見ている世界が見える。
私と飢餓王は普段と精神の位置を逆転した状態。
私の身体は一瞬のうちにタコの体の上に飛び乗っており、その表皮を噛みちぎる。
すると、身体の中に流れ込んできたのは大量の霊圧。
もちろん、目の前、私の身体が食べたアーロニーロの物である。
30秒も経たないうちに、穴の空いた風船のように膨張したアーロニーロの身体は縮んでいき、ちょうど1分、私と飢餓王が再び入れ替わる頃には仮面だけになっていた。
口の中が血の味でいっぱいだし、目の前のタコを私の身体が食べたのかと思うと気持ちが悪かった。
血塗れの口周りを拭いながら仁王立ちしている今の私は客観的に見れば十分恐怖の対象だろう。
仮面の部分だけが床に転がったアーロニーロは私を見るなり、
「苦シイ、死ニタクナイ！タスケテ！」
そう言った...が、私はそれを聞き入れるほど甘っちょろい人間ではない。
「アーロニーロ、あんたさ、助けを求めてきた人を助けたことが一回でもあるわけ？
甘えるな。」
私が仮面を踏みつけて割ると、それっきりアーロニーロは話さなくなった。
...どうにも胸糞悪い勝ち方でいまいちスカッとしない。
それもこれも全て刀がないせいなのである。
「飢餓王、刀探しに行こう。刀の霊圧探って」
『賛成、了解』
私はその場にルキアもいた事を忘れて、建物の中、宝探しのノリで刀を本格的に探し始めたのである。
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近藤。(プロフ) - 明里香さん» 色々教えていただいてありがとうございます。ただ、昔の作品は誤字脱字含めて更新予定ないのでここから先教えて頂かなくて大丈夫です。(今まで教えて貰った箇所は折を見て可能なら修正します。時間が無いので直せなかったらすみません) (7月29日 9時) (
レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 20話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。3箇所あります。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2017年11月11日 13時
