Story.1 ページ2
ウルキオラのあとをついて真っ白な廊下を歩いた。
私達の足音以外の音は聞こえず、人もいない。
尸魂界でも無ければ現世でもない異様な景色を見ながら足を藍染の元へと進めた。
しばらく歩けば出たのは広い開けた場所で。
そこにはウルキオラと同じような虚数名、そして正面の玉座に座っているのは...藍染。
「目が覚めたかい?A」
「歩いてここまで来てるんだから当たり前でしょ。
ここは何処。」
普段と...尸魂界にいた頃と変わらぬ笑みでそう話しかけてきた藍染に眉一つ動かさずそう言うと、後ろから殺気を感じ、反射的に横に避ければ、真横を通り過ぎて行ったのは刀。
...東仙要である。
「貴様、自分の立場を分かっているのか!
藍染様に無礼を働けば貴様を斬る」
そう私に言った東仙要に私が反発しようとすると、先に口を開いたのは、藍染。
「...いいよ要、下がれ」
「しかし...!」
「聞こえないのか、邪魔だから下がれと言ったんだ」
「...も...申し訳ございません」
東仙要にそう言ってのけた藍染の言葉からは、彼らしくもない言葉のトゲが垣間見えた。
「皆、少し席を外してくれないか。
...彼女と二人で話がしたい」
藍染が周りの虚達...そして東仙にそう言うと、不服そうな顔をしながらも今度は文句一つ言わずに部屋から出て行った。
そうして部屋に2人になると、今度は私が口火を切った。
「...何がしたいの」
「何がしたい...とは?」
「アンタの仲間になる気なんて全くない私をこんな所に連れてきて、何がしたいのかって聞いてる。」
「...心外だな、君をコチラに引き入れるために連れてきたに決まっているだろう。
百年前、私が君に言った言葉を忘れたかい?」
「論外。尸魂界へ返して」
「井上織姫を知っているかい」
「...え?」
「素晴らしい能力を持った人間だ。
しかし、コチラ側としては邪魔なものでね。」
あくまで反発的な態度を取り続けていた私に急に切り出された織姫の話。
...私も馬鹿ではない。
その事が私に対する遠まわしの脅しであることぐらい分かる。
“邪魔”という言葉に混じった微かな殺気にも。
私が藍染から目を伏せると彼は気づけば私の目の前に立っていた。
「少しゆっくり話をしようか」
そう言われた時嫌な予感がした。
しかし、彼の話に少し興味があったのもまた事実で。
私は語りかける彼の言葉に大人しく耳を傾けたのである。
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近藤。(プロフ) - 明里香さん» 色々教えていただいてありがとうございます。ただ、昔の作品は誤字脱字含めて更新予定ないのでここから先教えて頂かなくて大丈夫です。(今まで教えて貰った箇所は折を見て可能なら修正します。時間が無いので直せなかったらすみません) (7月29日 9時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 20話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、俊光じゃなくて、瞬鬨です。3箇所あります。 (7月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年11月11日 13時