Story.26 ページ28
...何回人前で気を失ってんだ、私は。
それが意識が戻って1番初めに思ったことである。
それも、今回はタチが悪い。この揺れ方に腰のあたりを掴まれている感触。
...俗に言う俵担ぎをされている状況下。
俵担ぎされてる最中に目が覚めた...それも相手が私の意識が戻っていることを知らない時、どういう態度を取るのが正解なのか分からない。
それに加えて...私を担いでいるのが誰であるのかすら、目を瞑っているため、分からないのだ。
よし、いっその事もう1回寝てしまおうではないか。
そう決めて早速睡眠モードに入ろうとした所、どうやら何処か...霊子の濃さからして尸魂界の何処かに到着したようで。
私はその誰かにそっと布団の上に下ろされた。
誰が運んでくれたかはまた後で誰かに聞けばいい。
んで、お礼をいえば大丈夫だろう。
そう思ったのだが、
「宮本君、いつまで狸寝入りを決め込むつもりだい?」
...そう、私に投げかけられた言葉と声。
すなわち、私の作戦は水の泡。
「...藍染。
...起きてるのいつから気づいてたの」
「すぐに気づいたよ。人間は寝ている時と起きている時で呼吸の深さも心拍数も変わるからね。
あの運び方だとすぐ分かるのさ。」
...改めてこの人の恐ろしさを思い知った。
なんで寝てる人の呼吸とか心拍数にまで気ぃ配ってんのこの人は!
..などなど色々考えてみるものの、私を現世から尸魂界まで運んでくれたのもこの人。
そして、この人は五番隊の副隊長...要するに現世で虚をバラバラに斬って私達を助けてくれたのもこの人なわけで。
「その...色々とありがとうございました。」
敬語ぐらいは使わないといけない、そして感謝の意ぐらいきちんと示さないとならない相手だと認識し直した。
「此処はどこです?」
「五番隊の隊舎さ。
ああ、そう言えば平子隊長にも君のことがそろそろ伝わって...」
藍染さんがそう言うや否や。
彼の声を覆い隠すほど大きな足音が物凄いスピードで近づいて来たと思うと、部屋の扉がガラッと開けられ、
「A無事か!...ってオマエもう目ェ覚めてんか!!
」
そう言いながらすごい剣幕で入ってきたのは真子。
...心配してくれたのは嬉しいけど寝起きに大声は正直言ってやめて頂きたい。
「真子うるさい頭に響く。」
「え、隊長の俺に暴言吐いて副隊長の惣右介には敬語ておかしいわ」
そんな真子の声は聞かなかったことにしておく。
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明里香(プロフ) - 35話、関わりんときじゃなくて、関わらんときです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話、浮竹隊じゃなくて、十三番隊です。個人名で隊の名前を呼んだりしません。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、予告道理じゃなくて、予告通りです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話、頬ずえじゃなくて、頬杖です。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 煉海さん» ...イヅルは...毒舌ですよ?(願望)イヅルに罵られてみたいなぁ... (2018年1月16日 20時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年2月26日 11時