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｢本日はお任せ下さいっ、この朱桜司、誠心誠意頑張ります！｣
｢うん、いやあの…そんなに気を張らなくてもいいよ｣
｢うぁあっ、失礼しました！！｣
場所は変わって、ここはオシャレな雰囲気のカフェ。
穏やかなムードなここのお店は私のお気に入りのお店である。
メニューはもちろん店員さんの態度も良くて、若者には人気のデートスポットである。
＿＿＿そう、デートスポット。
目の前に座るのは、小型カメラを手にした司くん。
なんと可哀想なことに、今日限定で私の彼氏役を演じることになってしまった可哀想な子である。
なんでこんなことになったのか。
事の発端は1週間前だった。
＿＿＿
｢…？どうしたのですか、そんなに暗いお顔はA先生には似合いませんよ｣
｢司くん…ちょっといろいろあって…｣
ある日のお昼休み。
つい先程まで仕事に出ていた私は、珍しくガーデンテラスのランチメニューを注文して食べていたのだけれど。
好物のオムライスを目の前にして、全然スプーンが進まない。
ため息をついているところを偶然見たらしい司くんは心配そうにこちらを見ている。
生徒に見せるべき姿じゃなかったな、と少しだけ反省。何せ悩みの原因は仕事だし。
気にしないで、と苦笑い。
それを見た司くんはしばらく黙り込んだ後、自分が持っていたお昼ご飯を私が座っていたテーブルに置いて、私の向かい側に腰を下ろした。
｢司くん？｣
｢私では頼りないかもしれませんが、どうかお話ください。悩みは誰かに打ち明けると軽くなるものですから｣
優しく微笑む司くんに絆されて、私の口は気が付けば動いていた。
つい先日言い渡されたお仕事。ある番組の企画で、『最果Aの休日の過ごし方』をビデオに撮ってきて欲しいとの依頼が入ったのだ。
しかも彼氏目線で私を撮るようにとのこと。
え、ひとりじゃ絶対無理やん…？と頭を悩ませていたのである。
｢確かに芸能人がテレビで休日の過ごし方を公開しているのは見たことがあります｣
｢私も。でも私の私生活を公開するのは初めてって言うか…まぁ、要するに色んな人が期待してて。
取り繕おうとかは思ってもないんだけど。何せ彼氏目線っていうのがね…｣
ひとりじゃ出来ないじゃない、と頬杖をついてため息を吐けば、司くんがキラキラした目でこちらを見て。
｢それならこの司が、先生の彼氏役としてcameraを回しましょう！｣
｢…へ？｣
そして今に至るのである。
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ひかり(プロフ) - 月兎さん» 承知しました！お話に入りきらなくて続編での更新になる可能性が高いですが是非読んでくださいね！ (2020年3月26日 15時) (
レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - リクエストします。羽風先輩VS神崎くん と 神崎くんと時代劇の撮影と伏見くんVS茨くんをリクエストします。更新頑張ってくださいね。 (2020年3月26日 14時) (レス) id: fdb5669a18 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです…！リクエスト、応えられるよう頑張ります！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - リクエストよろしいですか？「ライハ組とりっつが、ひっそりと夢主の好きな所を話し合ってる」みたいなのが見てみたいです！毎回面白くてにやけながら読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: 456648e3b3 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - リクエストに答えて下さりありがとうございます！！凛月くんの方も楽しみにしていますね！！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: bd5bbfc6ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2020年2月12日 22時
