47…黄side ページ47
あの後、Aちゃんもお酒は大好きだと判明して
とりあえずと、ビールをふたつ持って2人でラグに座った
.
ぷしゅっ、とビール特有の音を立ててプルタブを開け、Aちゃんに渡すと
「…え」
目をパチパチさせて、なんで?て顔で俺をみていた
「だって今のAちゃんの爪で開けちゃったらダメでしょ。せっかく綺麗にネイルしてあるんスから」
「……」
.
俺が差し出したビールを受け取ったAちゃんは
手に力を込めているのか缶がぱこっと鳴ったんだ
「………黄瀬さん、ありがとうございます」
眉を八の字にしてお礼を言った君は、控えめにニコッと笑っていて
「ふふ。どういたしまして」
嬉しいのを我慢してる顔__
俺にはそう映っていたんだ
.
自分の缶も勢いよくぷしゅっと開けて
「乾杯」
「…乾杯」
君の方にビールを突き出してコツンと缶同士を軽くぶつけ合った
俺がごくごく飲み始めたから
Aちゃんも負けじと、喉を鳴らしながら飲んでいた
「…ぷは〜っ」
「…んっ」
さっきまで赤司っち達と飲んでいたのに
何度飲んでも、喉を通って行く感覚が気持ちいい
.
「…黄瀬さん、お酒強いんですね」
「ん〜。まぁ、弱くはないっすかね」
自分の唇についたビールをペロッと舌で舐めとる
「でも、Aちゃんも結構いける口でしょ」
「……それなりに」
「ハハハ、それは頼もしいっすね」
「そうでしょうか。…酔ってる女の子、凄い可愛いじゃないですか」
「そうっすかね…」
そうですよと、答えるAちゃんはまたコクンと飲んでいて
今度は俺が真似して一口、口に含んだ
.
お酒の力があったからかもしれないけど
いつの間にか俺とAちゃんは今朝のように自然と会話ができていた
それが嬉しくて、楽しくて俺は終始笑っていたと思う
.
君が笑っていれば、俺も嬉しい
君が泣いていると、俺も悲しい
Aちゃんと会ったのは、数えるぐらいなのに…
もっと、君のことが知りたいって思ってしまう
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☆沙翔☆(プロフ) - 闇夜さん» GOGO!笑彼からも黄瀬くんに突っ走ってもらいたいですね^ ^でもこれからの黄瀬くんは優男だけじゃなくて、もっとグイグイ押して行ってもらいたい(*^^*) (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
☆沙翔☆(プロフ) - マシュマロホイップルさん» 泣かないでー!泣かせてしまったのは私ですが^^;でも考えてみると赤司様とコトミ…。考えたくないですがそうなってしまいますねorzですがその分黄瀬くんと幸せになってもらいたい! (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 黄瀬ぇぇぇぇぇぇ!いけ!ww (2015年11月20日 1時) (レス) id: 728ca8e5ec (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロホイップル(プロフ) - 黄瀬君オチと見た瞬間涙が出てきました…赤司くんオチ見たかったです…(T_T)黄瀬君オチということは最後には赤司君とコトミは結ばれるということですか? (2015年11月19日 1時) (レス) id: dd2f34a65b (このIDを非表示/違反報告)
あまね - おもしろいですね!!続きが気になります〜(o^o^o) (2015年11月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 743e4dcd22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆沙翔☆ | 作成日時:2014年4月5日 19時