43…黄side ページ43
「…ごめんなさい」
「…え」
自分の両手をギュッと握りしめて突然俺にあやまってくるAちゃは
寒さからか、ひどく震えていた
.
震えている君の手に触れると
「手、冷たくなってる…」
感覚もないんじゃないかってぐらい冷えていた
お酒を飲んで火照った俺の手で
少しでも温めてあげたくてギュッと握ると
「黄瀬さんの手、…あったかい」
「ふふ、そう」
Aちゃんはどこかホッとした笑みを浮かべていた
.
「よしっ!それじゃ行こうか」
「え…どこに」
Aちゃんの手を引っ張ってブランコから立たせる
だけど急に引っ張られてふらついてしまったのか
きゃっ、という声に俺は慌てて支えた
「ご、ごめん!急に引っ張って」
「私のほうこそ、ごめんなさい」
「お、俺のほうこそ。……でもね、ここにずっと居たら、風邪ひいて凍死しちゃうよ」
「……」
俺の行動に困惑した表情を見せて
泣きそうなのを我慢しているAちゃん
.
そんな顔しないでよ…
胸の奥がぎゅーって握り潰されたみたいになるから
だから、だから…。
.
俺まで辛くなってきて
やっぱり赤司っちと何かあったんだと確信してしまう
もしかしたら今朝俺の放った、頼ってって言葉に
Aちゃんは俺に助けを求めてここまで来たのかもしれない
そんな俺の勝手な憶測が浮かび上がる
.
「…も、もしよかったら……俺ん家来るっすか」
「…で、でも……」
迷惑じゃないんですかと、小さく呟く君を見ていたら
このまま放っておくことも出来ないんだ
「…あ!俺、実はまだまだ全然飲みたりなかったんすよ」
「…え」
はははっとこの場に相応しくないでかい笑い声で
「付き合ってくれないっすか?」
俺なりに罪悪感のない誘い方をしてみた
861人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆沙翔☆(プロフ) - 闇夜さん» GOGO!笑彼からも黄瀬くんに突っ走ってもらいたいですね^ ^でもこれからの黄瀬くんは優男だけじゃなくて、もっとグイグイ押して行ってもらいたい(*^^*) (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
☆沙翔☆(プロフ) - マシュマロホイップルさん» 泣かないでー!泣かせてしまったのは私ですが^^;でも考えてみると赤司様とコトミ…。考えたくないですがそうなってしまいますねorzですがその分黄瀬くんと幸せになってもらいたい! (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 黄瀬ぇぇぇぇぇぇ!いけ!ww (2015年11月20日 1時) (レス) id: 728ca8e5ec (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロホイップル(プロフ) - 黄瀬君オチと見た瞬間涙が出てきました…赤司くんオチ見たかったです…(T_T)黄瀬君オチということは最後には赤司君とコトミは結ばれるということですか? (2015年11月19日 1時) (レス) id: dd2f34a65b (このIDを非表示/違反報告)
あまね - おもしろいですね!!続きが気になります〜(o^o^o) (2015年11月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 743e4dcd22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆沙翔☆ | 作成日時:2014年4月5日 19時