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朝食の準備もできて

征くんを起こしにいって




いつも通りの



「......」

「......」


会話のない

朝ごはんが始まるの





カチャカチャ

て、食器の音が

やけに大きく聞こえる









.









食べてくれるだけ

ましなのかも知れないけど


私にとっては

すごく

残酷なんだよ









彼は

真面目で

優しいから

残さず食べてくれる





そんな彼だから

私はまた

自惚れちゃって


...まだ愛されてるんだって

錯覚するんだよ









.









食べおわれば


「ごちそうさま」

て言って

自分の食器を片付けてくれる







「あ、征くん、いいよ私やるから」



そんなことされると

私は必要ないみたいで

嫌なんだ







それに

征くんとの繋がりが

なくなってしまいそうで

怖いの





「そう...ありがと」


優しく微笑んだ彼









「...また、偽るんだね」


ボソッといったから

征くんには

聞こえていなかった









.









それから

彼は

仕事に行く

支度を始めたの





寝室に行って

「はい、征くん......これ」



彼に

今日着ていく

ワイシャツをわたしたの




「...ありがと、A」




そう言いながら

征くんは

背中を向けながら

寝巻きを脱ぎはじめたの









あの頃から

何ら変わらない



無駄のない

たくましい背中の筋肉






思わず見とれちゃって




「......っ」


後ろから

征くんを

ぎゅって抱きしめたの




「あっ......どうしたの」









背中から

征くんの心音が聞こえて

温もりを感じる







こんなに近いのに

そばにいるのに



征くんの心は

どんどん私から遠ざかってるんだね









「...ううん、なんでもない......ごめんね」

「...そうか」




私は征くんから離れて

寝室をでたの









.









「...はあ」

深いため息がでた


寂しくなったんだ





それで

征くんに抱きついて

甘えちゃったの







「今日は...早く、帰ってこれる」

そう聞きたかった




でも聞けなかったの









私はいつから

征くんに対して

こんな




臆病になったんだろ

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 黄瀬涼太   
作品ジャンル:恋愛
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☆沙翔☆(プロフ) - 闇夜さん» GOGO!笑彼からも黄瀬くんに突っ走ってもらいたいですね^ ^でもこれからの黄瀬くんは優男だけじゃなくて、もっとグイグイ押して行ってもらいたい(*^^*) (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
☆沙翔☆(プロフ) - マシュマロホイップルさん» 泣かないでー!泣かせてしまったのは私ですが^^;でも考えてみると赤司様とコトミ…。考えたくないですがそうなってしまいますねorzですがその分黄瀬くんと幸せになってもらいたい! (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 黄瀬ぇぇぇぇぇぇ!いけ!ww (2015年11月20日 1時) (レス) id: 728ca8e5ec (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロホイップル(プロフ) - 黄瀬君オチと見た瞬間涙が出てきました…赤司くんオチ見たかったです…(T_T)黄瀬君オチということは最後には赤司君とコトミは結ばれるということですか? (2015年11月19日 1時) (レス) id: dd2f34a65b (このIDを非表示/違反報告)
あまね - おもしろいですね!!続きが気になります〜(o^o^o) (2015年11月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 743e4dcd22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆沙翔☆ | 作成日時:2014年4月5日 19時

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