17 ページ17
.
「先に、お風呂入ってきた方がいいよね」
家に着くなり
お風呂に入ることをすすめられた
「あっ...でも、着替え......どうしようか」
「それなら、大丈夫です」
黄瀬さんが持ってくれていた
袋を指差して
服が入っていることを伝えたの
「えっ、そうなの」
黄瀬さんは首を傾げながら
袋を渡してくれた
私はその中から
部屋着に使えそうな服を出したんだ
.
黄瀬さんは
脱衣所に案内してくれて
「シャンプーとか、好きに使って。タオルも何でも使っていいから」
「...はい」
「今、着てる服は洗濯機に入れといて」
「...はい」
「...そ、それじゃ」
ぎこちない会話をして
慌ただしく
黄瀬さんは出て行ったの
気を、使ってくれたんだよね
.
「...ありがと、黄瀬さん」
征くんのあんなところを見て
悲しくて
苦しかったのに
黄瀬さんのおかげで
少しは楽になれた
.
シャワーを浴び終えて
リビングに行ったら
黄瀬さんは
濡れた髪を
タオルで乾かしてた
「あがったっすか」
「はい...お風呂、ありがとございました。それに、服も...」
私がさっきまで着ていた服は
黄瀬さんが洗ってくれてたんだ
おまけに
乾燥機もかけてくれてたの
「いいよ、気にしないで。それよりも、こっち来て」
「......っえ」
黄瀬さんは
自分の座っていたソファーの隣を
ぽんぽん
て、たたいたんだ
そんな黄瀬さんの仕草に
ドキンって心臓が跳ね上がったの
でも彼は
「髪、乾かさないとでしょ。ドライヤーここにあるからさ」
「...あ、はい」
またやってしまった
直ぐに、早とちりするのは
私の悪い癖だ
.
「それじゃ、俺もシャワーしてくるっす」
「はい、...いってらっしゃい」
「うん。...いってきます」
私たちは、夫婦みたいな
会話をして
ふたりで笑いあったの
なんだか
くすぐったい気持ちになった...
.
部屋にひとり残されて
黄瀬さんの部屋を見回した
さっきは
黄瀬さんと目を合わせずらくて
下ばっかり見てたから
気づかなかったけど
「...おしゃれ」
白で統一されたその部屋は
シンプルだけど
居心地がよくて
どこか、ホッとしたんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 861人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆沙翔☆(プロフ) - 闇夜さん» GOGO！笑彼からも黄瀬くんに突っ走ってもらいたいですね^ ^でもこれからの黄瀬くんは優男だけじゃなくて、もっとグイグイ押して行ってもらいたい(*^^*) (2015年12月5日 20時) (
レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
☆沙翔☆(プロフ) - マシュマロホイップルさん» 泣かないでー！泣かせてしまったのは私ですが^^;でも考えてみると赤司様とコトミ…。考えたくないですがそうなってしまいますねorzですがその分黄瀬くんと幸せになってもらいたい！ (2015年12月5日 20時) (レス) id: 743526c8f9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 黄瀬ぇぇぇぇぇぇ！いけ！ww (2015年11月20日 1時) (レス) id: 728ca8e5ec (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロホイップル(プロフ) - 黄瀬君オチと見た瞬間涙が出てきました…赤司くんオチ見たかったです…(T_T)黄瀬君オチということは最後には赤司君とコトミは結ばれるということですか？ (2015年11月19日 1時) (レス) id: dd2f34a65b (このIDを非表示/違反報告)
あまね - おもしろいですね!!続きが気になります〜(o^o^o) (2015年11月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 743e4dcd22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆沙翔☆ | 作成日時：2014年4月5日 19時
