七不思議？正直言ってどーでもいい。というわけにもいかないようで

源家長女　其の三十三 ページ7

「授業サボって偵察！？」



光は私の口を手で塞いだ。
約束通り一緒に登校中なんだけど光がいきなり花を偵察すると言い出した。
何故か着いて来てるお兄ちゃんをチラチラ気にしてるから聞かれちゃ不味いのかな？



光「A姉！静かにしろよ！」


「あ、ゴメンナサイ」



怒られたのでしゅん、としてると光が苦笑いして私の頭をぽんぽんと二回撫でてくれる。
どっちが年上なのか聞きたくなってくるわ。
内心笑っていると光が上目遣いで私を見てくる。



光「それで、その、A姉にも着いてきてほしいんだよ…。いいか？」



…可愛い弟のお願いだ。断る訳がない。と言いたいところだけど



「成績おちる」



お兄様に怒られるのは嫌だね。それにサボったことがバレたらどうなることやら…
そう、ぶつぶつ言っていると光が手を合わせて



光「そこを何とかっ」



とお願いしてくる。
うーん、私にメリットがないんだよね〜。
でも、ホントに来てほしそうだし〜



「……何してくれる？」


光「今日の晩御飯の唐揚げ3個追加」



KA☆RA☆A☆GE☆！！



「うし！乗った！何限目？」



我ながらモノに釣られやすいと思う。
けどしょうがないよ！唐揚げ美味しいもん



光「3限目！！」



おっけー、おっけー。絶対いくわ。唐揚げの為に。花は悪いことしないだろうし。たぶん。


お兄ちゃんに聞かれちゃ不味いなんて忘れてて、大声で会話してた私達。
お兄ちゃんに聞かれてないことを祈りながら校門を抜けた。

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