検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:130,219 hit

第89話 ↓ ページ3






「ん、なんで?」

「な、なんでって…。」





本当に、なんでだろう

目のまえで怪訝そうに眉を潜めるクソ女に今更後悔した




だって、此奴と僕はまるで合わない
共通点がないのである





遊ぶ理由だなんて、まったくない






「いや、その...。」





何か言い訳を探そうと必死に言葉をつなぐがまるで言葉が思いつかない


他の奴とは遊んでるのに僕とだけ遊んでないから、だなんて。そんな幼稚園児みたいな恥ずかしい理由なんて死んでも言えない





グルグルと頭が混乱して、まるで熱中症のようだと頭の片隅で思った






「何やってんの、チョロ松と…。なんでA?」




う、とかあ、とか。そんな言葉を繰り返していたら扉がガラリと開いた

開いた扉からひょっこり顔を出したのはおそ松兄さん





「おっす、おそ松。漫画返しに来たの」


「おー、サンキュ」


「熱中症で倒れたら慰謝料請求しようと思ったのに」







カチンときた

なに、Aって





なんか、気持ち悪い

今すぐ大声を出してスッキリしたい







「あ、そういやお前。この後用事ある?」

「ないけど」

「じゃあさ、一緒にゲーセンいかね?」

「なんでさ」

「新しいゲームが入荷したんだけど、シューティングゲームらしい。すっげー、面白いらしいぜ」

「へー、じゃあ行...





口が勝手に動いていた
ついでに体も





おそ松兄さんとクソ女との間に体を割り込ませた



「無理。今日、此奴は僕と用事があるから」

「え、どういう____」

「そこ動くんじゃねぇぞボケ!」

「はぁ?」






戸惑うクソ女をよそに、僕は急いで階段を駆け上る
そして学校のカバンに詰めていた夏休みの宿題を取り出し、リュックに詰め込む




リュックを背負い慌てて階段を駆け下りた





「チョロ松、何。アンタと用事なんて・・・」

「うるせーわボケ!喋るな馬鹿!」

「...理不尽」





靴を履いて僕は不満そうなクソ女の手を引いて家を出た

呆然とするおそ松兄さんよ横目に、強制的にクソ女の手を引っ張って歩いた






第90話 ↓→←第88話 ↓



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (205 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
294人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 悪女 , まま松
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒梅 - 24ページの「前の前」って「目の前」では?間違っていたらすいません (2017年11月6日 22時) (レス) id: b3cbdb3713 (このIDを非表示/違反報告)
まま松(プロフ) - ひにゃーのさん» 「ぬかった」というのは失敗した状態で使う場合の時の言葉を表すので、間違っていません。誤解を招いたようでスイマセンでした。 (2017年11月5日 17時) (レス) id: adb325526a (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃーの - 91話の1行目の「良かった」が「ぬかった」になっとりますよー! (2017年11月5日 16時) (レス) id: e8b656b6cc (このIDを非表示/違反報告)
月燈(プロフ) - 87話の6行目、「家」が「言え」になってますよ。 (2017年9月12日 6時) (レス) id: 650fb48ac8 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄ゆづゆ(プロフ) - もうすぐヒロインは悪役につき。の1から一年ですね!完結おめでとうございます!私は大人になったらの話が見たいです!本当にいい話をありがとうございます!! (2017年8月26日 9時) (レス) id: 9a1ec58e55 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まま松 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年5月17日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。