Call My Name ！ Ⅱ (ページ23)

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　ジュースを買ってお弁当を食べ終えた頃には午後のプログラムが始まって。午前と同じように見たい人を中心に見回ったらあっという間に球技は終わった。

　結論から言うと、テニス1位は女子バスケ部、サッカー1位はバレー部、ドッチボール1位は野球部、そして、バレー1位は男子バスケ部だった。中でも男子バスケ部は強豪の女子バレー部との戦いだったにも関わらず、大差をつけたらしい。

　そして、今。

【「部活対抗女子リレー、1位女子バスケ部、2位女子バレー部、3位女子ソフトボール部です。……」】

　アナウンスが鳴っているけど、私はそれを見ていた。ほかの選手をそっちのけにアンカーの桜と絢のダッシュが始まった瞬間手に汗を握った。とても僅差だった。次は私の番だ………頑張んなきゃ。

　"バレーとリレーで1位を取ったらデート"

　…ふと、自販機に行く途中黄瀬の言っていた言葉を思い出す。宣言通りに勝ったのだから凄いこと、なのだろう。けどこれで私の立場は危なくなった。

　これでリレーで負けたとあってはその、楽しさを感じられない"デート"なるものをしなきゃいけない。なにより勝負と名のつくもので負けたくない。

「行くぞテメエら！！！！」

「「「「オオオオオッ！！！」」」」

　私は応援団の服を脱いで元々着ていた半袖と短パンになりながらマッチョどもに号令した。

　*

【「続いては男子部活対抗リレー、選手は位置についてください。……」】

　アナウンスが流れてる。けど、そんなの誰も聞いてない。理由は＿＿＿アレだ。