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「え！？球技大会あるんすか！？」
「ある、じゃねえよてめえも出るんだシバくぞ」
「いだっ、これは理不尽！」
部活終わり、急いで支度して朱センパイの元に行こうとしたのだが、突如着替えながらのミーティングが行われた。議題は「球技大会」。
なんでも部活対抗の大きな行事らしい。バスケだけで入ったからそんなものがあるとは知らず驚いた結果蹴られた。森山センパイが書類をみながら言う。
「競技はバレー………か。女子が見に来るには地味な競技だな」
「センパイ、絢センパイに殴られますよ？」
「まあ文化部混ぜての対抗だしな。競技に文句言えねえな」
そんな話をガヤガヤしてる。早く朱センパイの所にいきてー………あ。
「球技大会ってことは朱センパイの活躍も見れるってことっすよね！？
わぁぁぁぁ、俄然楽しみになってきたっす！！！」
「あー…………黄瀬よ、それは無理だな」
「へ？」
朱センパイ、という言葉を出した瞬間、部活の面々が顔を顰めた。1人きょとんとする俺に小堀センパイ、早川センパイが言う。
「鷹村は応援団長だと思うぞ？」
「ですね！学(ラ)ンっすね！」
「ええ！？なんで！？」
「そりゃー、あんなん大会に放逐したらやばいからだろ。たださえ物を壊す、ルールも理解してない、外からも人が来るのに大惨事は起こせねえだろ」
「ですよね………、下手すればけが人出ますし」
「………あー…………」
何となくわかった。確かに朱センパイはボクシング以外の運動からっきし、そのくせ勝負事大好きだから好き放題暴れるんだろうな〜……俺は1人納得するも、眉は下がる。
「残念、朱センパイの活躍見れると思ったのに…………」
「あーでも、見れるっちゃ見れるぞ？」
「へ？」
「そうだ。本題はそこだ。………最後の競技、リレー」
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作者名：O | 作成日時：2021年10月29日 16時
