【黒バス】君の名前を俺は知らない

10…… キセリョ ページ12

あれから夏休みに突入した
誤解解きはなんとかなったが…… 本当に付き合ってるんじゃないの？、みたいな噂は流れつつもある


今日はREIYAとしての活動、つまりモデルの撮影中

今回の雑誌の表紙は俺と確か…… キセリョ？ だったっけ？


あんまりメンズ雑誌の事は分かんねーからな。詳しく見てないっていう感じだからな。自分がどんな風に写っているのかも知らない

と言っても…… 全く興味が無い




「おはようございま〜す」

「黄瀬君が現場入りです!!
それじゃ、撮影の準備お願いします」





イヤホンを付けて、片手にスマホ
見た目からして俺よりもチャラいし、それに俺よりも不真面目そうだ


幼少期からモデルをしている俺は、こんな態度の人間が一番嫌いなのだ

まだ、歴が短いのにあんなにチャラけて、人生見下しているようなヤツが嫌いだ







「一緒に撮影する黄瀬涼太ッス。よろしくッス」


「喜澤A。ごめんね〜俺さ」





俺は座っていたパイプ椅子から立ち上がって、黄瀬と同じ目線に立った
まぁ、身長はアイツの方が大きいけどな







「お前に優しくする気なんてねーわ
よろしくね、新人くーん？」







挑発的な笑顔を黄瀬に見せた

黄瀬はイラついているのか、俺が差し出した手を、強く握ってニコニコと笑っていた


ははっ、絶対に仲良くなんてなりたくないね。うん

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