【黒バス】君の名前を俺は知らない

9…… ニヤニヤが止まらない ページ11

午後の授業中、ニヤケが収まらない
さつきの言葉がずっと頭の中にこびりついて、どうしてもニヤケが止まらない


先生から何度も「真面目に取り組んでいるのか!?」と注意をされるけれど、思いっきり無視をしてニヤけていた
まぁ、他の人には見られないようにはしたけど…… うん、大丈夫なはず

赤司なんて俺を少し引いた目で見ていたからな



ちくせう！！






「喜澤、ニヤけているのは……桃井のせいか？」




思わず口に含めていたお茶を吹き出してしまった

皆から、きったねー、とか、止めろよー、と言われていた
まぁ、汚いのは認めるけど…… そんなにブーイングを受けられると俺のメンタルがボロボロなんですが……


口から垂れているお茶を拭い、赤司の質問に答えた






「そーですが…… なんか悪いかよ
…… 好きなヤツが出来るのってその、初めてだからな」







顔を真っ赤にして赤司から目を逸らすと、何やら外から物凄いシャッター音が聞こえた

振り返って見てみると、女子たちがカシャカシャ、と俺と赤司を撮していた。ちょい待ち、なんで赤司まで撮られてんの？







「ねー聞いた！ 喜澤君の好きな人って赤司君だって!!」


「流石は赤司君!! 男からも女からもモッテモテだよね!!」




「変な誤解流さないでくれーーーーー！

俺が好きなのは赤司じゃない、ちゃんとした女の子なんだってば！」








その噂は部活活動時間までには広まっており、俺と赤司は誤解を解くのに必死だった
あー、多分赤司からなんか奢れって言われるんだろうな〜


金が無くなっていく〜


まぁ、それと…… 赤司、すまんな

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