転生したら三浦ハルの姉に!?・・・って ちょーモブだから出番なくね? part6

「はろはろー」ディ「よっ!勉強頑張ってるか?」「全国各地でそろそろ受験が始まる頃だからね、今回は応援特集だよっ」ディ「じゃ、まずは面接からいくか!」「ん!面接って緊張する子もいるかもだけど…」ディ「試験官をモノに見立てたりとかどーだ?エンツィオとかな!」「ナッポーとかね!」ディ「あとは何かあるか?」「う〜ん…あ!緊張で試験官の目を見れない時はネクタイの結び目か鼻を見るといいよ!」ディ「相手はちゃんと目を見てるように思うんだな、なるほど」 ページ39

ユキの冷たく光るアイスブルーが欲しいと言った男は、眼前に立つ女にブルリと大きく身震いした

怒りに満ちた低い声は十分恐怖を引き起こすものであったが、男にとってさらに恐ろしかったのはユキの雰囲気だった

凍える冷気が爪先から這い上がり、無防備に晒されている首にナイフを突きつけられているかのような錯覚が沸きあがる



「ひっ…！ た、たすっ…！」



一刻も早くこの場から逃げなくてはと思う頭とは裏腹に、ただの串に縫い付けられた体は1ミリたりとも動かず、唯一動くのは口ばかりだがそれさえもガチガチと歯が噛み合わず呂律がまわらない

男にはユキが自身のボスよりも恐ろしいものに思えて仕方なかった



『………』



ゆるり、至極ゆっくりとした動作で顔を上げたユキ

月明かりを受けて煌く筈のアイスブルーは何も映さず、ぼうと夜空を仰ぐのみ



「ユキ…？」



マーモンという人物を知る者ならば皆驚くであろう

金にしか執着しない彼がひとりの女性に向けてこんなにも弱々しい声を掛けたのだから

隣から2つの視線を感じたマーモンだったが、今はこのバカチビ共に構っている暇はないため相手にしないことにした



「こ…ころさ、ないで…くれぇっ！」



一歩、足を踏み出したユキに男は泣きながら命乞いをする

ユキはそれに構うことなく自分の両目に右手を翳し――――






サアァァ…






――――瞳に掛けていた幻術を解いた






翳していた手を退け、隠したままであった双眸を開かせる

瞳に浮かぶは真白い花



「あれは…」

「雪のリングに刻まれている紋様と同じ…」



星状六花の結晶、アルコバレーノの誰かがそう零した

"薄青に可憐な花をのせた目"を一度瞬かせ、それから"目"は男へと向いた



『……ぜんぶ……全部、この"目"の所為だ…』



カッと瞳孔を開いたそれは男を…いや、男ではない別の何かを視線だけで射殺すかのように睨みつけた

男は気を失う寸前だった



『"私"がちがうのも…"世界"がちがうのも……全部、この"目"があるからなんだよ！！！』



要領を得ないユキの言葉にアルコバレーノは顔を顰めた

明るく快活に、他人に乱されることなく自分を持っている普段のユキの姿はここにはなく、マーモンはザンザスとスクアーロをホテルへと送っておいて正解だったと息をはいた

こんなに動揺し取り乱すユキは見たことがなかったし、見ていられない…止めに入ることも侭ならないが



『こんなの…！ …いらなかった……！！！』

「お次は筆記試験について!リボーンくーん!」リ「ちゃおっス」「世界一優秀な家庭教師さんだからね、期待しましょー!」リ「筆記か、これは一つしかねぇ。死ぬ気でやりやがれ!!!」ツ「って、そんなのがアドバイスになるわけないだろ!!」リ「うるせぇぞ。だが、死ぬ気とはいっても受験前まで連続で徹夜すんじゃねぇぞ」「睡眠をしっかり取ることで覚えたことが整理され、暗記するんだからね!」ツ「へぇー」→←「ねー、聞いた?ユキちゃんが世界一だいすきだって!ハグできて幸せだって!ぐへへ…」マ「…ちょっと君、このアブナイ人を外に捨てて来てよ」フ「だそーですー堕王子センパーイ」ベ「オレにパスすんな!」ル「あらやだ、ユキちゃんったら発言がどこぞのヤブ医者みたいよ?」「なにっ、あんなのと一緒とかヤダ!!」シャ「そんなツレねーこと言っちゃってー、かっわいーなユキちゃ〜ん」「ｿﾞｿﾞｿﾞｯ)ぎゃああ」フ「死にさらせー、ですー」ベ「ボスー、侵入者いんだけどー」ザ「カッ消せ」「「よォし」」

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