転生したら三浦ハルの姉に!? モブだから静かにひっそり大暴れするよ! part11 (ページ10)

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第101話　同類ページ10

いやだって考えてもみなよ。
キミの武器がしょーもないモノだったら、それを扱うことになるユキちゃんが恥ずかしい思いをするじゃん。
【自分のためかよ！！】

ガァンッ！！

刀と棍棒と槍がぶつかり合い、炎が迸る。
で？何を武器にしてたの？
まさか初めから赫灼(かくしゃく)ってことはないでしょ。
【えーっと、最初は純銀食器(カトラリー)を使っていたような…】
はァ！！？カトラリー！？私にそれで戦えと！？

『らあッ！！』
「ちょッ、あぶなッ！？ユキ様ァ！！？」

鬱憤を晴らすために黒兎に突っ込むと、ミドゥーザが巻き添えを喰いそうになった。
……悪いのは雪兎だ。
【人のせいにすんなッ！！てゆーか話は最後まで聞け！最初っつったろ！カトラリーじゃ心もとなかったから割とすぐに武器を変えたんだ……暗器にな】
うわっ……ここにも厨二病がいた。
【黒兎と一緒にすんな！！】

「チョイスでは随分と強力な……打撃に苦しめられたが、“氷の目”を存分に生かした我の修羅開匣に死角なし！雪の者の先人として今在る世界を終焉に導こう」

打撃じゃないし……居合切りだし。
胸元をはだけさせ、黒兎はそこに埋まる匣に……って、このくだりもういらなくね？
【いるだろ！！】
黒兎は匣に雪の炎を注入した。

「修羅開匣！！」
「ゲッ。パンファより厄介だよネ、ソレ」

姿は一見変わらないけど、時にその肌はドラゴンの鱗のようなものに覆われ、炎や攻撃を通さぬ鉄壁となる……まぁ、衝撃は通じるようだ。
そしてネヴェリータ晴の幹部のように他者の炎を吸収する厄介な能力を持つ。

『私もやるか……開匣！暴雪狼Ver.V(ルーポ・グランデ・ネーヴェバージョンボンゴレ)
！！』

呼び出したアルジェが牙を剥いて黒兎に唸る。

『アルジェ、形態変化(カンビオ・フォルマ)』

ウォオオオオン！！！

白銀色の雪の炎を纏うアルジェの気配が6つに分散し、一番大きな気配が私のバトルスーツに馴染む。

「これがユキ様のボンゴレ匣……！！」
「……雪兎はボスである大空、そしてファミリーを支えるために諜報活動を念入りに行い、常に一歩先を見据えて動いていたという。」
「ファミリーの静寂や迷いを祓う、知らぬことのない標(しるべ)と謳われた、雪兎の暗器！！！ ……よし、カンペはこれで終わりだネ！」
「うむ」

解説乙。
【メタすぎィ！！なんなのこいつら雪の者ってよぉ！】
いや、キミも同類だから。