転生したら三浦ハルの姉に!? モブだから静かにひっそり大暴れするよ! part11 (ページ20)

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第111話　同時通信ページ20

ミドゥーザside

ユキ様にふっ飛ばされて、ボンゴレ勢のところへ辿り着いた僕の頭の中では、ツンツン頭の言葉がぐるぐる回っている。

ウォオオン……！！

ミニアルジェが遠吠えしたと思ったら、そのアイスブルーの瞳が光って僕らの前にホログラムが現れる。
映るのは、不気味に嗤う黒兎だった。

〈ミニアルジェ、あっちに行って通信を頼むよ〉
〈ガウッ！〉

ユキ様の肩から木の上へと移動したのだろう、二人が対峙する様子がよく見える。

「お母さん！！」
「ユキお姉ちゃんの髪が……！あんなに短くなっちゃってる」
「極限に出血しすぎだぞ！」

やっぱり…
あれから変わらず戦い続けるユキ様の体は傷はないものの血にまみれ、スーツの左腕部分は融けたかのようにそこだけなくなっている。
きっと“消滅”の炎に当たったんだ。
それに雪の者だから怪我をしても晴の炎が噴き出して傷は治るけど、体力や血液は復活しない…

〈敵の前で堂々と通信するとはな…〉
〈キミが欲しいのは“氷の目”だ。どうせ“氷の目”さえ奪えば綱吉くんたちはどうとでもなると思っているんだろう？〉
〈その通りだ。“氷の目”さえあれば、矮小な子どもなど容易く世界の糧にできる〉

つまらない返答だとでも言いたげなユキ様は、戦闘に集中しながらもこっちに声をかけるという器用なことをやってみせる。
僕じゃ絶対に無理だ…

〈ミニアルジェは同時通信が可能だからみんなに聞くけど、答えたくなかったら答えなくていい〉

「？ど、どういう意味なんだろ……？」
「わ、わかんない…」

〈まずは被害状況だ〉

「ツナたちは負傷者ゼロで桔梗・ブルーベル・トリカブトの襲撃をやり過ごし、トリカブトは今度こそ倒したぞ」

こっちの報告は赤ん坊がするらしい。
ホログラムのユキ様は満足そうな顔をして氷クナイを雲の炎で増殖させて投擲する。
しかし黒兎の雪の炎がそれらをのみ込んで“消滅”させてしまう。

〈う゛お゛ぉい！！こっちも問題ねぇぞぉ！！〉

「お父さんっ！！」
「……親父。無事だったんだな」
「スクアーロ！よ、よかった……！！」

〈オレたちは山本やスクアーロたちと合流してそっちに向かってるぜ〉

「ディーノさん！！」

〈スクアーロとオレは多少の負傷はあるが、戦闘には問題ねぇから心配すんな！〉
〈てめーと一緒にすんなぁ、跳ね馬ぁ！！〉
〈本当のことだろー？〉
〈ははっ、仲良しなのな！〉
〈あ゛あ？冗談も程々にしろぉ゛〉

「山本！！」