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人形が22。 ページ35

ふと、ミカを見ると、どうやらマドちゃんがいろんな衣装をお師さんから作ってもらっていて、羨ましい、という話をしていた。


『ふふ〜ん、いいでしょ♪みかちゃんも手芸部なんだから、お洋服ぐらい自分で好きなものをつくればいいんじゃない?』


「ん〜、お師さんのつくったやつを着たいんやもん

つうか、夜中に公園でボケ〜っとしてたら不審者みたいやわぁ、もう帰ろうや〜?お師さん?」


『風も冷たくなった、から...ね?』


私も少しだけミカの言葉に付け足していった。


「どうせ同じところに帰るんやし、一緒に行こ?考えごとやったらいえでも出来るやん、

おれは単なる居候やし...

お師さんの家に2人で帰るんも、何か気持ち悪わぁ」


『んもう、おしめのとれない赤ん坊じゃあるまいし......んっ?』


ふとマドちゃんが遠くを見始めた。
それにつられてミカも私も見てみる。


「どしたん、マド姉ェ?あっ、そこにだれかおる!

んん......んん〜、見えへん!おれ、鳥目やからなぁ?」


こちらに向かってきている人は、私と同じくらいの身長で、私と同じ金髪の髪。

そんな人、私はたった1人しか、知らない。



「『なずなっ!/仁兎!』」


私はいつもより、大きい声を出したきがするが、もう今はどうだっていい。

なんで、なずなが今、此処に...


「んあっ、ビックリした!?仁兎って、そこにおるん、なずな兄ィ?」



「...」


なずなは黙ってこちらを見ていた。


「んああ、なずな兄ィ!何や久しぶりやなぁ〜、元気にしてたん?あ、タイ焼き食べる?

もう3分の一ぐらいしか残ってへんけど、なずな兄ィは少食やしなぁ♪」


「少し黙っていたまえ、影片。喋るな、せっかく麗しい顔をしているのに台無しだろう。まったくもって、不出来な失敗作だね。」


「んあっ...うん......。ごめんなぁお師さん?おれ馬鹿やから、すぐに忘れてしまうんよ〜?」


苦笑いで言うミカをなずなはじっと見ていた。


「相変わらずだな、斎宮」


「呼び捨てとはずいぶん他人行儀だね、仁兎」


確かに、なずなはお師さんの事を斎宮、じゃくて『お師さん』って呼んでいた。


「もう他人だ、おれは正式に『Valkyrie』から脱退する事になった。

だから、まぁ最後に挨拶だけしてこうと思ってさ


_____目障りなら、すぐに、退散するから」



あぁ、やっぱり嫌な予感がしていたんだ。

なずなは、もう、帰ってこない。

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桜光 - すみません私だけかもですけど、絵 が見れない(;・д・) (2019年1月23日 20時) (レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaimo(プロフ) - えぇ、続きはぁー? (2018年8月2日 16時) (レス) id: 23cc89f77e (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - いや、完結してないでしょ!夢主ちゃんとなずニャンどうなるねん! (2018年3月25日 20時) (レス) id: 11a946e9bb (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜2(プロフ) - この感じからしてまだ完結してないのかな?勘違いだったらごめんなさい!更新頑張ってください! (2017年12月21日 18時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー!この時が来るのを待ってましたー!友達もおすすめキてきまーす! (2017年8月26日 19時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風鈴 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月14日 23時

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