第１０５話「全てを知ってしまった」 ページ25
ショウside
こいつだ…こいつがAを連れてった男
やっと見付けた…
ショウ「Aに触れるなっ…」
A「ショウ…どうしてここに？」
ショウ「散歩してた…そしたらお前がここにいた」
「そうか…君も
ショウ「やっと見付けたぜ…お前は何者で、何故Aを攫った！？」
「僕の名はゼレフ」
ショウ「はっ…？ゼレ、フ…？」
ゼレフって…あの黒魔導士と言われてる？
まさかそのそいつがAを…？
おい、待てよ…
考えてみろ
ゼレフで有名っつったら不老不死…そして"悪魔"だ
ゼレフ書の悪魔…
こいつは大勢の悪魔を作っていたと聞く
ショウ「お前が…Aを悪魔にしたのか…？」
ゼレフ「…そうだよ」
ショウ「この世界に連れてきた理由がそれか！？」
ゼレフ「違うよ」
ショウ「じゃあどうやってこいつを悪魔にしたんだよ！！」
A「やめてっ…」
ゼレフ「彼女が悪魔になったのは君と出会う前さ」
ショウ「はぁ？」
A「言わないでっ…！！」
ゼレフ「彼女は
ショウ「い、いや…いやいやいや何言ってんだよ
俺は昔からずっと隣に居たんだ！！」
ゼレフ「だから言ったろう？君と出会う前からだよ…つまりAはその時は既に僕の手によって悪魔にされていた！」
違う、これはこいつが俺を惑わすために言ってるんだ
ショウ「A……っ！？」
A「うっ…」
Aは涙を流していた
そして口を開いた
A「私、ね…思い、だし、たのっ…
まだ、全てじゃ、ないっ…けど、あなたと…ショウと、過ごして来たことは…思い、出したっ…」
ショウ「A…」
A「ごめんね、翔…ずっと、私を支えて、くれてっ…
彼が話したことは…全て辻褄が合うのっ…
だから、彼が全てを、教えてくれたっ…
私が悪魔になったきっかけや…私のゼレフの関係を…」
あいつは全てを悟ったらしい
そうか…いろいろ知ってしまったのか
まだ俺にも分からない事があるんだな…お前の事で＿＿
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