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…やっぱり
今日はいつもより人が多い
お母様ね
私が休日に人と会うなんてなかなかないから付けたのね
しかも今回は本当にお母様が信頼している人だわ
もしかしたら何かしらでバレる可能性がある
「どうしたんだい?」
A「わっ!…あ、赤司くん…」
赤司「驚かせてすまないね、こんにちは」
A「えぇ、こんにちは…あなたも歩きで?」
赤司「あぁ、それより君は大丈夫なのか?」
A「あなたも気付いているのね
きっとお母様の事だから私に護衛と監視を付けてるの」
赤司「すごい徹底してるね」
A「他の人と関わるのを嫌うお方だから…」
赤司「…なら余計に今日の事はバレてはいけないね」
A「えぇ…」
赤司「僕が行く事は?」
A「いいえ、ただ巴の家に行くと言っただけ
あなたがいる事は聞いてもないし、聞かれてもないから」
赤司「そうか…ん?」
A「どうかした?」
赤司「いや、それより行こうか」
A「えぇ」
そう言うと彼は私から荷物を取って何かを捨てた
A:!?
赤司「…((シ-」
一体何を捨てたのかしら?
まぁ、他の人には見えないようにやったからいいけど…
赤司「ここまで来れば大丈夫だね」
A「ポイ捨ては良くないと思うのだけど?」
赤司「気付いてなかったのかい?」
A:??
赤司「君が持っていたあのお守り…中に盗聴器が入ってた」
A「え?」
赤司「母親から貰ったやつだろ」
A「えぇ…GPSが付いてるのは知っていたけど…」
赤司「それは知っていたんだね、きっと今の会話も聞こえてたよ」
A「そう…」
赤司「面倒になる前に早く行こう」
A「えぇ」
本当に抜け目がない人
これからもっと慎重にならなきゃ…
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