story…83 ページ33
「何処に行った!?」
「こっちにはいない!」
「まだ屋敷の中だ!」
「屋敷の外には絶対に出すな!命令だ!」
外には出れたもののまだ敷地内にいる
慎司「やはりガードは高めか」
A「ここからはどうやって?」
慎司「そこはノープラン!」
A「え!?」
慎司「屋敷の外までの通路は昔抜け道を作ったから行けたんだが、敷地外はなー」
A「強行突破って事ね」
慎司「そうだが俺たち2人ではあの人数は無理だ」
A「でもずっとここにいてもきっとお父様たちが帰って来て…」
慎司「もう一つ作戦はある」
A「それは?」
慎司「俺が囮になる事だ」
A「それはダメよ!私は兄さんとここを出たい!」
慎司「だが一緒だと2人捕まるに決まってる」
A「でも…」
慎司「お前は両親に会いたいんだろ?」
A「…っ」
だからと言って兄さんを犠牲になんかさせたくない
でも2人で行くとなると…
慎司「なら約束してくれ」
A「え?」
慎司「必ず俺を探しに来てくれ
きっと俺は捕まったら親父たちに何されるか分からない
二度とお前に会わせてくれないだろうな
だから俺を探してくれ」
A「嫌よ」
慎司「えぇ!?そこは分かったって言うべきだろ!?」
A「ここで兄さんと別れるつもりはない
兄さんには責任を持って私とここを出ていくの」
慎司「だから2人じゃ…」
A「確かに出たいけど、捕まるなら一緒に捕まってまた一緒に脱走すればいいわ
兄さんとは離れても必ず助けて一緒に出る」
慎司:!!
『言ったでしょ?私はお前を見捨てないと
またお前が捕まっても私が助ける』
A「兄さん…?」
慎司「あぁ…そうだな、お前を信じる」((ニカッ
A「えぇ」
慎司「(きっと今のは前世のお前が前世の俺に言った言葉なんだろ)よし…2人で行くぞ!」
A「えぇ!」
「居たぞ!」
「捕まえろ!!」
慎司「走れ!」
A「…っ!」
その時だった_____
バラバラバラバラバラバラっ_____
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