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母「な、なにを言ってるの、Aさん!」
父「そうだぞ、A
愛斗くん以上の男が何処にいるのだ」
A「いくらでも居ますよ」
鴉取母「どうやらAさんには好きな方がいらっしゃるのですね」
「「!!」」
好きな人
そんなんじゃないわ
A「い、いないです…そんな方…」
鴉取母「恋する乙女は隠せないものですよ、ねぇ、愛斗さん?」
愛斗「はい、そうですね
それは私には心当たりがあります」
鴉取父「そうなのか?」
愛斗「はい…今回の件も決めるのはAさんで構わないと思っております」
父「大丈夫だ、愛斗くん
私も急に言ってしまったからね
それにまだ結婚と言う訳ではない
時間はまだ2年もあるさ
ただ婚約者になるだけさ、分かったかい、A」
A「…。」
私には納得できなかった
何故そこまで決められなければいけないのか
A「…。」
きっと前の私ならそのまま従ったに違いないわ
けど今は違う
私にも考える意思があるの
父「申し訳ない、鴉取さん
また後日話し合いましょう」
鴉取父「そうですね」
そのまま鴉取家たちは帰っていった
母「どうしたの、Aさん?
愛斗さんとは学校でも知り合いでしょう?
彼がどんな方かは知ったいるはずよ?
彼はあなたの事をとても大切にしてくれるし、あなたにピッタリな婚約者なのよ?
なのにどうして決めてくれないのかしら?」
A「言ったはずです、お母様
私の将来は私自身で決めたいのです
それに跡取りは私ではなく兄さんがいるのでは?」
父「あいつはどうでもいい
白鳥家はお前にかかっているんだよ、A」
A「何度言われようが私の答えは変わりません
私の将来は私が決めさせていただきます
それくらいは許していただけないでしょうか?」
父「…っ」
A「…私はこれで失礼します」
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