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入学して早2ヶ月が経とうとした
勉強はもちろん、部活も今だに入っている
何気に高校生活を充実している…とは思う
「白鳥さん、どうかなされたのですか?」
A「…すいません、少しボーッとしていました」
「あなたにもそのような事があるのですね」
A「私だって人間ですよ…鴉取さん、どこまで進みましたか?」
愛斗「今こちらまでまとめましたよ
後は白鳥さんのと合わせれば私は終わりです」
A「遅れてしまいましたね、すいません
今すぐ作成します、お待ちください」
愛斗「急がなくて大丈夫ですよ、手伝います」
A「ありがとうございます」
今日は実行委員の集まりがあった
くじ引きで今回の書類まとめをされているのだが
もう一人が鴉取さんでした
以前、彼とは廊下でぶつかって知り合い、それからちょくちょくお話をする程度だ
ぶつかった件の謝罪も何回もしましたが…
そのお礼が"様"ではなく"さん付け"でいいかなんて…
彼は変わった人だけ
まぁ、それはもうしつこくなるのでいいでしょう
愛斗「ちなみに白鳥さんは何に出るか決めたのですか?」
A「何でもいいので余ったものになるかと思います」
愛斗「確か乗馬が得意でしたよね」
A「よくご存知ですね」
愛斗「有名ですからね、あなた様は
特に乗馬しながら弓を打つ姿はカッコよかったです」
A「いつの親睦会でしょうか…あなたを見かけなかったのですが…」
鴉愛斗「私はずっと部屋から見ていましたからね…家の中で
その日、途中で体調が悪くなってしまい屋敷の中にいたのです」
A「そうなのですね」
愛斗「まぁ、実際見ていなくともあなたの事は知っていますよ
なにせあなたは優秀なお方ですから」
A「お褒めな言葉ありがとうございます」
愛斗「「当然な事です」
A「よし、できました」
愛斗「「早く終わって良かったです
これから部活があるのでしょう?
ならばこの書類は私が出しておきますゆえ、お急ぎください」
A「いえ、そういう訳には…」
愛斗「ならば後で私とお茶をしませんか?
それでおあいこにいたしましょう」
A「…ではお言葉に甘えます、ありがとうございます、鴉鳥さん」
鴉取さんは信頼できる方の人間だ
完全ではないのだけれども
鴉取「…。」
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