序章�� ページ3
母さんが時久を妊娠している時、同じく妊婦さんがいる「数原家」が引っ越してきたから、二人は産まれてない頃からの付き合いになる。
隣の家ということもあって、俺たちは家族ぐるみで仲が良い。
「夏の思い出に皆で一緒にキャンプに行こう！」ということで現在計画通り数原家の車に荷物を詰め込み、山にあるというキャンプ場に向かっているのだが……。
と、そこまでモノローグを繰り広げたところで、突発的に吐き気が込み上げてきた。
しまった……と心の中で呟きながら視線を窓の外に切り替える。
車酔いには遠くの緑が効くという。
高速道路の反対車線で擦れ違う車の向こうの一番奥に見える、薄く霞の掛った山々をボーっと見つめる。
空は白い。いまいちパッとしない天気だが、アウトドアに快晴というのも疲れるので、丁度良いと言ったところだろうか。
「おうお前ら、もうすぐ着くぞ。そろそろ降りる準備しろよ」
車を運転するおじさんの声で、後ろから「はーい」という元気な声が上がった。
ここまで約ニ時間。「あぁ、やっとこの地獄も終わるのか」という安堵の溜め息と同時に車は左に寄り、料金所で小銭を渡すとそのまま坂道を下っていった。
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槊鵺(プロフ) - とっても素敵な小説ですね！こんな作品が占ツクに広まってほしいものです。是非参考にさせていただきたいとても良い作品だと思います！お忙しいとは思いますが更新頑張ってください！ (2014年11月20日 17時) (携帯から) (
レス) id: 14b4575316 (このIDを非表示/違反報告)
大気(プロフ) - 桜狼さん» ありがとうございますまじですか！！！！？ まじですか！？ あ、これしばらく捨ててたんですけど今から頑張ります！！ます (2014年9月29日 19時) (レス) id: 077743fc46 (このIDを非表示/違反報告)
桜狼 - 初めまして。初めてこの小説を読みました!!凄い面白いです!!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2014年9月29日 10時) (レス) id: 2d5d273768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大気 | 作成日時：2014年8月7日 17時
