【おそ松さん】ろくにんでひとつ？ 【能力松】 【男主】

しっかり考えてたよ。 ページ32

「お、おそ松・・・・・？」




あいつ、後のこと考えてねーだろ！！





おそ松「全部、聞いてた。Aって、俺の・・・・・・兄さんなの？」






そういって、おそ松が松マークの付いた盗聴器らしきものを俺に差し出してきた。




・・・・しかもチョロ松のやつ、おそ松にも聞かせる気だったか。





「そうだ。だが、兄さん、なんて呼ぶな。・・・・・大丈夫だって！お前が俺のこと、兄さんだって呼べる日は来る。・・・・だけど今はばれたら大変だからな。」




おそ松は何か言いたげだったが、




おそ松「うん・・・・」


と歯切れの悪い返事をした。




ふと、不意にことじくが、おそ松に飛びついた。




「あっ、こらことじく。」




おそ松はしっかりと抱きかかえて、頬をつややかなことじくの毛並みにすりつかせて、




おそ松「ふわふわしてて、可愛いね。」




「・・・・・。そーだな。」




この猫、ことじくは捨て猫だ。俺が拾ってきて、東郷さんに何とか許しを得て飼っている猫。




名前ももちろん俺が考えたんだけど、こいつら、六つ子のアルファベットを入れ替えた名前。


O、K、C、I、J、Tってことで、CTOJIK。あてつけにもほどがあるけどな。





―――――――でも、まずはこんな日を、平凡な時間を、大切に。



俺は、ことじくとおそ松の頭を撫でた。



二人とも同じように？を頭に浮かべていて、なんだかちょっと面白かった。




笑ったら、ことじくがにゃおん、と鳴いた。

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