昔と秘密と母さんと ページ28
トド松「は・・・?どう言う事?」
チョロ松「僕たち、七つ子だったってこと?」
松代「いいえ。そうじゃないの。母さんね、貴方たちを産む前に、一人産んでいたの。」
カラ松「それとおそ松のことと、何が関係あるんだ?」
松代「東郷・・・がおそ松を連れ去ったのは分かっているわよね。
東郷は、能力を持っていたその子を奪った。生まれて間もないころにね。私たちは返してと当然せがんだわ。警察に届け出をするとも言った。でも、東郷はそうすれば、あの子を殺すと言ってきた。・・・・私たちは、それ以上、何もできなかった。」
僕たちは、そんな話を静かに聴いていた。
松代「あきらめるしかなかった。だから、これ以上私たちに近づかない事を条件にして、あの子を東郷に渡したわ。すんなりと受け入れてくれた。・・・貴方たちを産んだのは、あの子のことを忘れるため。あの子には、本当に申し訳ないと思ってるわ。
だけど、貴方たちが小学5年生のころ。また奴は現れたの。姿を変えて。私は、気付けなかった。あの時のように。怖かったの。この事で、おそ松を取り返そうとしたら、またあの子が傷つけられるんじゃないかって。あの子が、生きているかもどうか分からないのに。そんな希望を持ち続けて居たかった。」
母さんは、とても悩んでいた。苦労していた。僕たちを育てながらも、こんな大きな秘密を、一人で抱えていた。
胸が痛かった。
松代「前・・・3年前ね。電話が来たの。すぐに分かった。あの子だって。話しているだけで、罪悪感で胸がいっぱいだった。名前をあげただけで、愛情すら与えてあげられなかった。罪悪感で。
でも、あの子は気丈に言ってくれたわ。
『大丈夫!俺は生きてる。だって、死ぬわけにはいかないから。』
って。
貴方たちに何も考えさせたくなかったから、嫌な思いをさせたくなかったから言えなかった。
でもこれで、逆に嫌な思いをさせていたのね。・・・ごめんなさい。」
僕は、ある一つの仮説、予想が思い浮かんでいた。口調、東郷さん、全てのことをまとめると、どうしても、一つの考えが導き出されてしまう。
四人を見ると、うつむいていたけど、何か迷っているような、顔をしていた。たぶん、僕と同じことを考えている。
兄弟だから、分かる。
ふと、カラ松が頭を上げた。きっと、言うのだろう。
カラ松「なぁ、母さん、その子の、兄さんの名前って・・・?」
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梨に勝った肉 - ちょっとぉチョロちゃんいい働きしてるじゃなーいw更新がんば!この時季はきついが仕方あるまい全裸待機じゃ! (2017年2月1日 18時) (レス) id: b9b3e26a13 (このIDを非表示/違反報告)
遼野夜月(プロフ) - 紅月さん» ありがとうございます!更新がんばりまっする!! (2017年1月29日 11時) (レス) id: e8d54b439e (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 通して読んでみたんだけど、すんごくおもしろかった!続きが楽しみだなぁ!更新頑張ってね、私も全裸待機ww (2017年1月29日 11時) (レス) id: 22b14a4e8b (このIDを非表示/違反報告)
梨に勝った肉 - おそ兄が!!あつしくんが!ああ何か全てにおいて最高でした!よろこんで続きを全裸待機するww (2017年1月18日 17時) (レス) id: b9b3e26a13 (このIDを非表示/違反報告)
遼野夜月(プロフ) - みくさん» ありがとうございます!!!とても嬉しいです!!更新頑張ります!これからも応援よろしくお願いします! (2017年1月15日 15時) (レス) id: e8d54b439e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遼野夜月 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月11日 20時