act 173 『口調』 ページ14
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「―――でも、何で此処に居るの?」
持ち主が誰か分からない携帯電話を持ち、
立ち上がりながら青い子に聞いてみた。
此処に携帯が置いてある理由も僕は知らないし。
エネ『……妹さんが置いていってくれたの』
コノハ「へぇ……そうなんだ」
何で置いていったんだろう。
まぁ、これを知った所で、
何がある訳でもないのだが。
エネ『……ハッ……しまった……!
く、口調がっ……!!///』
ボソッと呟いた青い子の一言には、
「口調が……」とかの内容が入っていた。
コノハ「……でも、そのままの方が良いと思うけど……」
僕はさらりとそんな事を言ってみる。
いや、事実をはっきり言えるようになったんだから、
成長した方かもしれない。
エネ『……なっ……こ、この……??///』
珍しく青い子の顔が赤く染まっていく。
この子の何もかもが青い所為か、
赤くなるのが凄く分かりやすい。
エネ『……じゃ、じゃぁ……///
コノハと二人の時はコレでいく……/////』
コノハ「うん、分かった」
―――この雰囲気も、少し懐かしい。
こんな風に感じる今日の僕は、
やはり変なんだろうか。
それとも変なのは『エネ』の方なのかな。
……ううん、どっちでも良いか。
そうだ。僕も成長したんだから。
〜シンタローside〜
俺が今、出来る事。
―――Aの傍で一緒に居てやる事。
まぁ薬を買いに行ったモモ達が戻って来るまでだし、
そんな長く時間もかからないだろう。
「―――ただいま〜っ!」
あ、ホントに帰って来た。早いなオイ。←
シン「お帰り」
と言った後、俺に寄り掛かるAに、
「薬買って来てくれたぞ」と呟く。
頭をポンポンと触ると、少し柔く笑みを浮かべた。
モモ「……ってうわぁっ!!!」
今の叫びはきっとモモだろう。
……いや待て、何故廊下辺りから、
そんな叫び声が聞こえるのだ。
エネ『ちょ、ニセモノさんっ!?』
ヒビヤ「だ、大丈夫コノハッ!?」
続いて聞こえたのは、
モモに付いていったエネとヒビヤの声。
「コノハ」と発言したが……何かあったんだろうか。
シン「どうしたっ!?」
この状態から起き上がればAはきっと倒れてしまう。
そう思った俺は、
とにかく何があったかだけ聞いてみた。
すると途端に廊下から「大丈夫」、
と言いながらヒビヤが飛び出して来たのだった。
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貴遥@カゲプロ、しゃちょー厨(プロフ) - 伸夜さん» 意外すぎるCPが居たりしますよねwとにかくありがとうございますっ!! (2015年7月18日 20時) (レス) id: 5dc01a6eeb (このIDを非表示/違反報告)
伸夜 - クロハとアヤノ…。なんかいいかも…!!(笑) 今っ更ですが完結おめでとうございまぁす!! (2015年7月18日 19時) (レス) id: 506cf8dd63 (このIDを非表示/違反報告)
貴遥@カゲプロ、しゃちょー厨(プロフ) - ユリさん» ありがとうございますっ!!また次のも作りますんで…って言うかもう一つ掛け持ちあるんですけどね…w (2015年5月10日 20時) (レス) id: 5dc01a6eeb (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 無事完結、おめでとうございました!お疲れ様です! (2015年5月10日 20時) (レス) id: 625da81c3f (このIDを非表示/違反報告)
貴遥@カゲプロ、しゃちょー厨(プロフ) - ばかっぽいどさん» いえいえ!気にしないで下さいっ!!家デート、気に入っていただけましたかね?w…それも出来る限りなんで、こちらこそすいませんが… (2015年4月28日 20時) (レス) id: 5dc01a6eeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:貴遥@カゲプロ、しゃちょー厨 | 作成日時:2015年3月8日 12時