#3 ページ32
「＿＿んで、このルールなんだけど、」
一通り薔薇を塗り終えると、ケイト先輩はこの不思議なルールについて教えてくれた。
「グレート・セブンの一人、ハートの女王が決めたルールなんだって
リドルくんは歴代寮長の中でもかなりガチガチに伝統を守ってる真面目な子だからね〜」
まぁやり過ぎなところも否めない、とリドル先輩の厳しさに苦笑するケイト先輩。
(確かにリドル先輩も厳しいのかもしれないけど…)
(まずはめちゃくちゃなルールに問題があるよなぁ)
私の国でこんなルールがあったら、と思うとゾッとする。
(……まぁ、グレート・セブンのハートの女王が言ってるなら従うべきだろうけど)
「そうだ。こんなことやってる場合じゃなかった
寮長に話があるんですけどまだ寮内に居ます？」
リドル先輩の名前を聞いて、ハッと思い出したように言うエースさん。
(まさか、忘れてたのか…)
「まだ居る時間だと思うけど…
ところで寮長のタルトを盗んだエースちゃん
お詫びのタルトは持ってきた？」
(お詫びのタルト…？)
言われてみれば、確かにお詫びを持って来た方が良かったかもしれない。しかし、朝食を食べてすぐここに来た私達が持ってきているはずもなく…
「あちゃ〜、そっかぁ
それじゃあハートの女王の法律・53条
「盗んだものは返さなければならない」に反してるから寮には入れないな」
「はあ？なんだそりゃ！？」
ケイト先輩が見逃してあげることも出来ないらしい。
見逃した人も一緒に首をはねられるんだとか。
「悪いけど、リドルくんが気付く前に出てってもらうね」
そう言ったケイト先輩の顔は本気だった。
(手にはマジカルペン…魔法で追い出すつもり！？)
「お前ら何とかして！」
「何で俺が！」
「オレ今魔法使えねえし…
Aも、頼む！」
「戦闘に関わるのは遠慮します」
「ぐっ…薄情な！」
戦闘に使えるような攻撃魔法の対人経験なんてした事がないから加減がわからない。(前の学校ではやっても人形相手だった)
それに何より、相手は先輩だ。
余程の理由がない限り、どんな事であれ、手を出すつもりは無い。
しかし、デュースさんとグリムさんはやる気みたいだ。
(ならこっちに被害が来ないように、防御魔法使ってよう…)
「ユウさん、危ないかもしれないのでこちらへ」
「！…ありがとう、Aちゃん」
なんか騎士みたいでかっこいい、と笑った彼女は本当に可愛らしい。
(ぜったいに守らねば…)
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
