#4 ページ33
「それじゃあ、タルト持って出直してきてね♪
ばいばーい！」
「なんなんだよ、アイツ〜！」
「倒しても倒しても湧いてきた…幻覚魔法なにかか？」
「防衛魔法を使って皆さんが戦うのを見ていましたが…幻覚魔法をかけられているようには見えませんでしたよ」
「それより、タルトがないなら門前払いなんだろ？」
ケイト先輩との戦いに負け、歩きながら話す。
魔法が使えないこともあってか、凄い愚痴だ。
「薔薇を塗るのだけ手伝わせやがって！」
「ちゃっかりしてるんだゾ」
「じゃあ、お詫びのタルトを用意して出直しだな
放課後にでも……ハッ！！！！やばい！！！！」
「どうしたの？」
「あっ！！！」
デュースさんの声につられるようにして、思い出す。
(やばいやばいやばいやばい！)
「皆さん急いでください！予鈴過ぎてます！！
ユウさんとグリムさんのクラスはどこですか！？」
「た、確か1年A組だよ」
「同じクラスですね！…いきますよ」
「す、凄い鬼気迫ってるな…」
「Aからこんな声出るとは思ってなかったんだゾ」
「オレ、嫌な予感がするんだけど…ってうわっ」
瞬間、淡い光が私達を包む。
(これで全員の移動速度が多少は上がったはず…)
試しに歩いてみれば、普通に歩いたつもりでも早歩きぐらいのペースになっていた。
「校内は危ないと思うので、とりあえず鏡舎までこれで行きましょう！」
「うおっはやっ」
「ただ歩いてるだけのはずなのにな…」
「なんか面白いんだゾ…ふなっ！？」
「うわっグリムはやっ！ってどこ行くの！？」
「足が止まらないんだゾ〜！」
「わかりました、今解きますよ！」
グリムさんの魔法だけ解けば、「ふな゛っ」と前の方でグリムさんの声がした。転んでしまったようだ。
「いや〜にしても魔法様様！走らずにすんでいいわ」
「A、今度教えてくれないか？」
「はい、勿論ですわ」
「あ、オレも」
そんな誘いをくれる2人と会話する一方で気になるのはユウさんの事。
(さっきから会話に参加していない…ってあれ？)
隣を歩いていると思っていた彼女がいない。
どこに行ったんだと視線を彷徨わせると、前を歩く彼女の姿があった。
「グリム、大丈夫？」
「少し転んだだけで大袈裟なんだゾ」
「そう？凄い盛大なコケ方だったけど」
「き、気の所為なんだゾ！」
「……」
そうやって自然に心配の声をかけた彼女は、私なんかよりも立派に見える。
(私も、自然に＿＿)
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
