【浦島坂田船】イケメン達にスカートの中見られました。

見られた◆15 ページ17

色々あって、やっと放課後になりました。


がしっ


『………はるちゃん？』


「Aちゃん、今日一緒に帰らない？私、Aちゃんと帰ったことないから……」


はるちゃんのかよわい声にやられ、私は一緒に帰ることにした。


「Aちゃんはさ、あの人達の中で誰が1番いい!?」


ほらきた!!
はるちゃんはこの話がほんと好きなんだなぁと思って、苦笑した。
でも、ほんとはいい子なのだ。


『うーん……


坂田くん、とか?』


「お？俺が何？？」


「あ、あ、坂田くん……!!


あれ、一眼レフどこだっけ……」


探さなくていいんですけどー!!


はるちゃんが一眼レフを探している理由は坂田くんと私の距離が近く、カメラに収めたいからだろう。
でも、必死に撮るはるちゃんの姿にきゅんときて、許してしまった。


「Aちゃん達ってほんとに仲良いんやねー」


「もちろんです!!Aちゃんは私にとって、大切な存在です……っ!」


顔を赤くして一生懸命坂田くんに伝えるはるちゃんが天使に見える。


『あれ、今日は坂田くん1人？』


「んーん。


まーしぃとセンラも来てるで!!」


「あ、浦田くんいないんだ……」


はるちゃん、呟いたの聞こえてますよ……。
というか、月崎くんと折原くんも来てる!?
私、あの人達ちょっと苦手なんですけど!!


「高橋ちゃん、今日さ、廊下で転んでたよね〜


センラ、ちゃーんと見てたで？」


「あ、確かに転んでたなー。


しかもプリント持ってたから ばさーっ って舞ってたなぁ。おもしろかったで!!」


「プリント舞ったん!?すごいやん!!」


『全然凄くないです!!』


はるちゃんはずっと写真を撮ってるし、



月崎くん達は私をイジるってくる。



戻りかけていた青春が



再び崩れていく気がした。



……私の青春を返してください!!



.

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