結んで、開いて、また閉じて。 (ページ6)

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眠（ハロウィン特別編）ページ6

クロエは最近睡眠をとらなかったようだ、目は半開きになりこく、こくと首を振る。

彼女の部屋に吊るしてあるカレンダーの一枚をハクムという名の白いフクロウが破る。

10月31日。ハロウィンだ。

彼女はうとうとしながらかぼちゃを持って、中にロウソクを入れたランタンを入れようとした。

おっと、寝不足だからか？火をつけるのを忘れている。

ハクムがほぅと鳴くと、彼女はハッとして、火をつける魔法＿

「インセンディオ」と小さく呟くと、ポッと杖の先端に暖かな光が灯る。

それに満足したように微笑むと、ロウソクの先端に火をつけ、机に枕を置いて寝た。

＿＿＿様！_オン様！

誰の声だろうか？少し高い声である。

女性の声だとわかるのだが、それが誰かどうしても思い出せない。

…ああそうか、ハクムか。

ゆっくりと重い体に鞭を打って体を起こす。

まだズキズキと痛む体は疲労を示しており、
ジャックオランタンを見ると中身は楼で満たされていた。

誰が掛けたのだろう？肩にはローブが掛かっている。

恐らくこの黒から予測するにあたり、スネイプであろうか？

そんなことを考えながら、サンドイッチに齧り付く。

＿＿＿＿＿＿＿＿やはりりんごのほうが旨い。

そんな呑気なことを考えながら、仕事場に就くクロエである。

この後の質問ぜめ…いや、拷問のことを知らずに。