授 ページ5
今日は天文学の授業。
魔法使いにとっては、星は重大な役割を果たす。
例えば…方角や時間など。
星はどちらに見えるかで方角を表す。
また、見える星によって時間もわかる。
コンパスが無い時代だ、星を学ぶのは当たり前である。
「＿と、このように星には言い伝えがあります。次の課題h「エリュシオン教授ッ！！！」…何事ですか？」
飛び出してきたハーマイオニーに少し左眉を上げるクロエ・エリュシオン。
「教授の＿が＿＿！！」
私達に聴く権利はないらしい。どうも聞きづらかった。
彼女はその話を聞くと、杖を構えて
「オブリビエイト」
と呟いた。するとハーマイオニーは
「あれ？私何を…」
「少し私に相談をしていましたよ。授業に戻ると言っていましたが…おや、貴女滅点されますよ」
彼女は滅点と聞くとやはり思い出したようだ。
「え…」と顔を歪ませた。
「スネイプですよねぇ？確か。…ええ、はい。そうみたいです。」
彼女が人差し指を向けるとその先には…恐るべきものと例えたほうが良いのか。
黒のオーラを纏ったスネイプがそこに立っている。
「あまり怒らないでくださいな。事情はユウリに説明させた筈ですよ？」
彼女はクツクツと笑いながら
「今日の授業はお終い！課題は星の時間帯を調べて来ること！」
皆が一斉に席を立つ。やはりスネイプが嫌いなようだ。
やはり彼女は笑っている。
ユウリと呼ばれた黒いミミズクも、首を傾げて笑っているように見えた。
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作者名：黒狐＊黎穢（クロエ） | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年10月21日 11時
