《マギ》救いたい

41話 村 ページ42

村長「A、村が襲われる前の優しい君に戻っておくれ。」

『そ、村長……』

父「A、復讐なんてしちゃダメだ……」

『……ッ皆知らないだろうけど、あの村を襲ったのは山賊。でも裏で糸を引いていたのは〈アル・サーメン〉なのよ！？知ってた！？』

村長「知っておったよ。村の大人の一部は村が襲われる事を知っておった。」

『は？じゃあ、何でみんなを守ろうとしなかったの！？生き残った村人は悲しんだんだよ！』

父「それはね、最後まで守りたかったからだよ。」

『守りたかった？』

父「村をね。」

『何言ってるの？村人の殆どが殺されてしまったのに！？』

父「その事については本当に申し訳ないと思っている。だけど『黙れ！！！！』！？」

『もういい！！何も言うな！お父さんもお母さんも村長も！みんなみんな！

最悪よ……村人を見捨てたなんてガッカリ』

母「これには訳が……！」

ズバッ

母「！ウッ……」

Aは常に持ち歩いている剣を取り出し自分自身の母を切ったのだ

父「A！なんてことを！」

村長「落ち着くんじゃ！A!!」

『ハァハァ……黙れ！』

母「うぅ…Aルフが……!!」

そう、Aのルフが黒くなっているのだ

？「A！ダメだよそっちは!!」

『ッ！？…ルカ…』

ルカ「そっちはダメ！戻れなくなっちゃうよ！」

『うるさい……』

ルカ「今ならまだやり直せる！だからそっちに行っちゃダメ！」

『いっちゃダメ？ルカはわたしを置いて逝ったのに？ルカだけじゃないお母さんもお父さんも皆』

ルカ「それはAを守るため！」

『黙れ!!!!』


ザクッ

Aはルカの左胸に剣を刺した

ルカ「グハッ…！」

『もうみんな消えろ！消えろ消えろ消えろ！！！！』


父「ッ！」

村長「うわァァ！」


Aはその場にいる母、父、ルカ、村長に剣を刺す

彼女が全員を斬り終えた後



ガラガラ！



空間が崩れると共にAは意識を失った

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