《マギ》救いたい

15話 子ども ページ16

馬車に乗り、出発してから数分後

皆様は外の風景を見ていた

アリ「(これで良かったのかな…
確かにみんな、前よりずっと裕福な暮らししてるし……

でも、昨日から街を見た感じだと、
もうちょっと……)」


その時外が騒がしい事に気づいた

アリ「なんだ？」

『少し様子を見てきます』

アリ「俺も行く」

『良いでしょう、
バレないようお気をつけて』


ザワザワ

「事故だ…」


「荷車に子供がひかれた。死にそうだって。」

アリ/モル「!!」

突如、駆け出すアリババ殿方

『皆様!!(子どもがひかれたって…
まさか奴 隷の子ども…？)』

私も皆様を追いかける

近づくと、ひかれたのはやはり
奴 隷の子どもだった

アリババ殿、トト殿、モルジアナは
子どもの手当てをする


どうやら応急処置のお陰で
子どもは助かるらしい

しかし……

『アリババ殿、
その子どもの心配は要りません。

その子は奴 隷ですから……』

モルジアナは目を大きく開く

アリ「えっ…？」

モル「……」

アリ「ど…奴 隷だと…！？

バルバットに奴 隷なんかいないはずだぞ！」

『今は居ます。
煌帝国は奴 隷制度がある国です』

モル「そんな…」

『あの遠巻きに見ている緑色の国民服の人たちが元バルバット国民です。

そして茶色い服が…奴 隷です。』

アリババ殿は遠くに居る茶色い服を
着た人々に気づく

モル「……
だからだれもこの子を助けに来ないのね。」

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