【カゲプロ】カノの妹は超可愛い天使でした←

じゅうさんわ ページ15

えーっと、いるものは___


とりあいずいりそうな物を鞄に詰め込んだ。



ｺﾞｿｯ



『…………ん？』



物音がした方を漁っていると、スケッチブックが出てきた。



『……わぁ……懐かしい………』



パラパラとページをめくってみる。



昔はよくお兄ちゃんが来ないときは絵を描いていたものだ。



当時5、6歳の時に描いた絵は、その年頃の子供じゃないようなほど上手と言われていた。



絵のコンクールではいつも金賞、最優秀賞などを何度もとっていた。



『今度何か描いてみよう……』


スケッチブックの表紙の名前が書いてある部分を指で撫でながら呟いた。


『鹿野春美』

そう綺麗に書かれた文字を見た。


これは母さんが書いてくれた文字だ。



『………母さん………これ、一生大事に持っておくからね……((ｷﾞｭｯ』


そう言いそっと鞄の中にスケッチブックをしまった。



他にも、音楽プレーヤー(i pod)や沢山の本……



実験台になるまでの沢山の思い出が詰まっていた。



『………………っ』




ここで泣いちゃちゃダメだ。


下唇を噛み締めながら1つ1つの物を大切にしまった。



現在AM3:50



そろそろ電話しよう。


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ


『…もしもし』


カノ「よし、じゃあ行こうか。」

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