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レッスン室に入ると「A様〜」
そう言いながら、抱き付いてきたのは桃李くんだ
元fineに憧れて、fineに入ったらしいけど、憧れる要素が分からない
「坊ちゃま、はしたないですよ」
「何だよ、奴 隷のくせに!」
桃李くんは、私が話さない理由を知らないから、たまに直球に聞いてくる
でも桃李くんは、頭を撫でると喜んでくれるからすごく可愛い
弓弦くんは、何かを察しているようで聞いてくる事は無い
すると、ドアがガチャっと開き
「Amazing!あなたの日々樹渉です!」
「日々樹さま、薔薇を散らかさないで下さい」
薔薇が地面を被っていた
相変わらず、登場が異常に派手だ
桃李くんはびっくりして喋っていない
弓弦くんは、箒と塵取りを持ってきて掃除を始めた
こんな感じで、練習がスタートするのだろうか
「Aさん、英智は少し遅れるようですよ、先に練習を始めてしまいましょう!」
「うん…」
ダンスの練習と、歌の練習を少しだけする
私は喋らないけど、ちゃんと歌う
前のfineに入った位は、一生懸命頑張ってた
でも英智くんが何かを企み始めて、レオくんが引きこもりがちになってから、本気で何かをする事なんて無かった
そんな事を考えていると、ドアが開いた
「あっ!会長〜」
いち早く、桃李くんが気づき駆け寄った
「皆、遅くなってしまったね」
英智くんだ
「それとA、もう少し真剣にしないかい?」
「…」
「そんなに、睨まないで欲しいな」
…そこまで言うほど…
と言うか睨んでない
「……ごめん…」
「さっ!英智も来た所ですし、練習を再会しますよ!」
何かの空気を察したのか、渉くんが割り込んで来た
毎日、こんな感じだ
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作者名:飆 | 作者ホームページ:http://haruka.kwg@docomo.ne.jp
作成日時:2019年1月20日 16時