モノクロ「依頼」 ページ4
悠莉「それじゃ、また」
貴方「あぁ」
3階の1-4の悠莉と別れ、3階に登り、1-3の教室に入る。
和気あいあいと盛り上がる教室で、窓際の席でのんびりと窓の外を眺める。
この教室に、目障りな色は、ない。
皆黒か茶色。
見ていて心地好い、落ち着いた色だ。
教室と、窓から流れる爽やかな微風のあまりの心地好さにうとうとし始めた頃、不意にクラスメイトの声に叩き起こされた。
「おいA、放課後空いてるか」
___空いてるけど、面倒事を頼みそうな雰囲気だからパス
なんて言えたらどれだけ良かっただろう。
結局俺は
貴方「まぁ、帰宅部だしね」
と答えてしまう。
「マジか、良かった〜。放課後、体育館まで来てくれるか?」
貴方「体育館?」
「バスケ部の2・3年のメンバーが皆行事だの用事だの病欠だので見事にいなくってさ、1年生ってメンバー4人しかいねぇの。だから、お前に助っ人して欲しくて。練習試合なんだけどさ。まぁ、相手にとっては、調整にすらなんねぇかもだけどさ」
『バスケ』『練習試合』という単語を聞き、無意識に眉間に皺が寄る。
___しかし、まぁ、そんな、まさかな。
無理矢理嫌な予感を押し切って
貴方「俺でよければ」
なんて答える。
「サンキュ! それじゃ、体育館な!」
ソイツが笑顔で席に戻って行くのと同時に、朝のホームルームを告げるチャイムが鳴り響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し86508号(プロフ) - 刹鬼さん» ありがとうございますm(_ _)m嬉しいです笑 (2016年5月9日 21時) (
レス) id: c7aadbed13 (このIDを非表示/違反報告)
刹鬼(プロフ) - 名無し86508号さん» もう拝見させて頂きましたよw とても面白いです! (2016年5月9日 21時) (レス) id: 3f3ba886f6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し86508号(プロフ) - 評価、コメントお願いしますm(_ _)m (2016年5月9日 21時) (レス) id: c7aadbed13 (このIDを非表示/違反報告)
名無し86508号(プロフ) - 題名は『��不��幸福理論』です！ (2016年5月9日 21時) (レス) id: c7aadbed13 (このIDを非表示/違反報告)
名無し86508号(プロフ) - 刹鬼さん» 後、また新作を書きました！ (2016年5月9日 21時) (レス) id: c7aadbed13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
