検索窓
今日:3 hit、昨日:30 hit、合計:76,315 hit

308 ページ6

『治も思ったってことは、やっぱりこいつら元気すぎなんだよ……』


少し遊んだだけなのに疲れた…と縁側に寝転がる。


『あぁー、これから更に面倒くさいこと起こるんだろ?……敦君、僕パ〜ス。』


白旗を上げながら僕達を眺めていた中島に、そんな事をいってみる。


帰ってきたのは予想通りの反応で。


敦「えぇ!?駄目だよ、A君!大事な会議らしいし、国木田さんに怒られるよ……」


『まぁそこは何とかなるよ、多分。それに、今回ばかりは仕方がないんだよねぇ……ここは君に任せるしかないようなんだ』


敦「えぇ……絶対嘘だよね……」


僕はそういった中島に、いや、そうでも無いよ、と起き上がる。


『今回は僕が君達の近くにいるのは最適解じゃあないんだよ。』


済まないね、そう云って笑う。


敦「そんなぁ…太宰さんからも何か云って下さいよ…」


太「そうだねぇ、Aがそういうならきっとそれが最善手なのだろうね。ところで敦君。私もその会議パス。ちょっと新しい自i殺法を試したくてね。」


敦「えぇ!?太宰さんまで?」


僕はそんな中島にごめーん、と謝りながら手を振る。


『んじゃ、国木田君に宜しく〜。……あ、敦君。君にアドバイス。君の中の虎は君の味方だよ、恐れないでもいいんだよ?』


それだけーっと云って僕は敦君を探偵社まで強制帰還させた。


太「虎は君の味方、かぁ…A、私は今回……」


『云わなくても分かってるって。だからこんなにやる気が出ないのに…はぁ、事が終わるまでここにいようかな……彼奴に会いたくないんだよなぁ』


太「それもいいかもしれないね。」


『冗談だよ。僕も探偵社員なんだ、行かなくちゃいけない。』


先程よりも真剣な声色でそう云えば、僕の服を咲楽が少し引っ張る。


咲「えぇ…もう帰っちゃうの?」


『元々そういってたろ?治達が帰ってくるまでって。』


真「Aさん、また来てね。」


『うーん、気が向いたらな。却説、そろそろ帰るとするよ。次来るまでに、その元気さ少しは落ち着かせとけよー。』


僕はそう云って子供達の頭を撫でる。


子供達は少し別れを惜しんでいるようだった。


『まぁ、また来るんだからそんなに惜しむなって。またな。』


僕がそう云えば、子供たちはまたね!と声を揃えた。

309→←307



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
491人がお気に入り
設定タグ:文スト , トリップ , チート
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

麗夜(プロフ) - 碧さん» コメント、ありがとうございます。よければ長いんですが続編移行の所を読んでくれると嬉しいです。 (2021年10月2日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主に女装?させてください! (2021年10月2日 1時) (レス) id: 044844ac69 (このIDを非表示/違反報告)
- 明日香ちゃん文すとの世界に来てほしい。 (2021年9月15日 20時) (レス) id: 0f5622965b (このIDを非表示/違反報告)
桜三ツ木(プロフ) - でも、すごくよかったですよ!なので気にしないでください。あと、私も女子会一回ぐらいしかしたことないので。これからもがんばってください! (2021年9月8日 23時) (レス) id: 19095acc19 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 桜三ツ木さん» ご希望に添えず申し訳ないです、、女子会というものを非リアの私はした事がなく、女子会かぁぁと悩み、まぁ色々調べて見て、これでも一応頑張って書いたんです… (2021年9月8日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:麗夜 | 作成日時:2021年8月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。