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『治も思ったってことは、やっぱりこいつら元気すぎなんだよ……』
少し遊んだだけなのに疲れた…と縁側に寝転がる。
『あぁー、これから更に面倒くさいこと起こるんだろ?……敦君、僕パ〜ス。』
白旗を上げながら僕達を眺めていた中島に、そんな事をいってみる。
帰ってきたのは予想通りの反応で。
敦「えぇ!?駄目だよ、A君!大事な会議らしいし、国木田さんに怒られるよ……」
『まぁそこは何とかなるよ、多分。それに、今回ばかりは仕方がないんだよねぇ……ここは君に任せるしかないようなんだ』
敦「えぇ……絶対嘘だよね……」
僕はそういった中島に、いや、そうでも無いよ、と起き上がる。
『今回は僕が君達の近くにいるのは最適解じゃあないんだよ。』
済まないね、そう云って笑う。
敦「そんなぁ…太宰さんからも何か云って下さいよ…」
太「そうだねぇ、Aがそういうならきっとそれが最善手なのだろうね。ところで敦君。私もその会議パス。ちょっと新しい自i殺法を試したくてね。」
敦「えぇ!?太宰さんまで?」
僕はそんな中島にごめーん、と謝りながら手を振る。
『んじゃ、国木田君に宜しく〜。……あ、敦君。君にアドバイス。君の中の虎は君の味方だよ、恐れないでもいいんだよ?』
それだけーっと云って僕は敦君を探偵社まで強制帰還させた。
太「虎は君の味方、かぁ…A、私は今回……」
『云わなくても分かってるって。だからこんなにやる気が出ないのに…はぁ、事が終わるまでここにいようかな……彼奴に会いたくないんだよなぁ』
太「それもいいかもしれないね。」
『冗談だよ。僕も探偵社員なんだ、行かなくちゃいけない。』
先程よりも真剣な声色でそう云えば、僕の服を咲楽が少し引っ張る。
咲「えぇ…もう帰っちゃうの?」
『元々そういってたろ?治達が帰ってくるまでって。』
真「Aさん、また来てね。」
『うーん、気が向いたらな。却説、そろそろ帰るとするよ。次来るまでに、その元気さ少しは落ち着かせとけよー。』
僕はそう云って子供達の頭を撫でる。
子供達は少し別れを惜しんでいるようだった。
『まぁ、また来るんだからそんなに惜しむなって。またな。』
僕がそう云えば、子供たちはまたね!と声を揃えた。
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麗夜(プロフ) - 碧さん» コメント、ありがとうございます。よければ長いんですが続編移行の所を読んでくれると嬉しいです。 (2021年10月2日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 夢主に女装?させてください! (2021年10月2日 1時) (レス) id: 044844ac69 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 明日香ちゃん文すとの世界に来てほしい。 (2021年9月15日 20時) (レス) id: 0f5622965b (このIDを非表示/違反報告)
桜三ツ木(プロフ) - でも、すごくよかったですよ!なので気にしないでください。あと、私も女子会一回ぐらいしかしたことないので。これからもがんばってください! (2021年9月8日 23時) (レス) id: 19095acc19 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 桜三ツ木さん» ご希望に添えず申し訳ないです、、女子会というものを非リアの私はした事がなく、女子会かぁぁと悩み、まぁ色々調べて見て、これでも一応頑張って書いたんです… (2021年9月8日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2021年8月1日 18時