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外が騒がしい。


頭がぼうっとする。


それから込み上げてきた吐き気に逆らわず、顔を横にしてそのまま嘔吐した。


胃の中には何も入ってない。


出てくるのは酸っぱい胃液だけ。


あぁ、今はどれくらい経っただろうか。


『真逆、僕が毒に弱いなんてねぇ。案外、弱点ってものもあるんだねぇ。』


ははっ、と乾いた笑いが洩れ、あぁ本当に死ぬのかななんて考える。


右手に僕を殺すための毒を点滴されている。


寝台に拘束されている為、それを抜くことは出来ない。


それにしても、僕が毒に弱いなんて情報をよくあんな奴等が知っていたなぁなんて関心していれば、急に瞳に光が飛び込んできた。


眩しさに少し目を細めれば、遠くで僕を呼ぶ声がする。


この声は、治に中也。


あぁ、それに敦君や芥川君。


社長や森さんもいる。


他の皆も。


僕は彼らにありがとう、といって落ちてきていた瞼をそのまま閉じた。




太宰side


乱歩さんが超推理で探し当てた部屋に寝台拘束されたAがいた。


私は直ぐにAへと近寄ると、右手に刺さっていた点滴の針を乱暴に抜いた。


それから直ぐに拘束を解き、森さんにAを見てもらう。


部屋の前にいたその教団の主犯格は中也が倒した。


虚ろな目をしているAを見て、焦りが隠せない。


必死に名前を呼ぶとゆっくりだが、微かに治と口が動いた。


それから、皆の名前を呼ぶとありがとうと云って目を閉じたA。


私は消えそうなAの手をぎゅっと握りしめた。


森「今解毒剤を注入したから、毒によって破壊された部分は与謝野君に治して貰うといい。」


森がAへと解毒剤らしきものを注入してからそう云った。


それから少し遅れて与謝野女医が部屋につき、Aへと異能を発動してくれた。


苦しそうだった息も直ぐに通常の呼吸へと戻った。


それでも、まだ青い顔をしているAに、私は縋り付くように抱きついた。


太「頼むから、私の手が届かない場所には行かないでくれ給え……君は本当に……」


すると、その声が聞こえたのかAがぴくりと動く。


『おさ、む…ごめん……心配、かけた。他のみんなも。たすけに、来てくれて…ありがとう。』


真逆毒が弱点だなんて僕も吃驚だよ、と力なく笑ったAに全員が飛びついたのは言うまでもない。




──守矢A、誘拐され19時間後に探偵社とポートマフィアの協力により救出完了。

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麗夜(プロフ) - 碧さん» コメント、ありがとうございます。よければ長いんですが続編移行の所を読んでくれると嬉しいです。 (2021年10月2日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主に女装?させてください! (2021年10月2日 1時) (レス) id: 044844ac69 (このIDを非表示/違反報告)
- 明日香ちゃん文すとの世界に来てほしい。 (2021年9月15日 20時) (レス) id: 0f5622965b (このIDを非表示/違反報告)
桜三ツ木(プロフ) - でも、すごくよかったですよ!なので気にしないでください。あと、私も女子会一回ぐらいしかしたことないので。これからもがんばってください! (2021年9月8日 23時) (レス) id: 19095acc19 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 桜三ツ木さん» ご希望に添えず申し訳ないです、、女子会というものを非リアの私はした事がなく、女子会かぁぁと悩み、まぁ色々調べて見て、これでも一応頑張って書いたんです… (2021年9月8日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗夜 | 作成日時:2021年8月1日 18時

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