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次の瞬間。
場面が変り、景色は夕焼けになった。
夕暮れ。
黄昏時。
──逢魔時。
赤い夕日。
血みたいに、真っ赤な夕日。
部屋の中は真っ赤な夕日色と、真っ黒な影色の2色。
『ここは…』
勉強机と本だけの、何も無い部屋。
突如キーンっと頭が割れるように痛くなる。
僕は咄嗟の痛みに頭を抑える。
｢なんで、こんな事も出来ないのよッ!!この出来損ない!!｣
耳を劈くような女の怒鳴り声がし、思わず目を瞑る。
｢アンタなんか産まれてこなければ良かったのよッ!!｣
パシンッと乾いた音がする。
僕は恐る恐る目をそっと開けた。
ズキズキと痛む頭を抑えながらも、目の前を見れば母と幼少期の自分。
ヒュッと喉がなる。
『ハァッ、ハハッ、結構厄介な異能だなぁッ……ウェッ』
｢女みたいに泣くのは止めなさいッ!!アンタが女のせいで、私は肩身が狭いのよ！｣
『ごめ、なさい。わたし、上手くやれるようになるから、許して、母さ…ま』
目の前には般若のような顔をした母。
いつもよりも声が幼い僕。
｢わたしじゃないでしょ!?｣
『ごめんなさい、ごめんなさい、』
長い髪を掴まれ、引き摺られる。
そして、ジョキッという音。
ぱらりと落ちてくる髪の毛。
｢ほら、これで少しはマシに慣れたでしょ。早く勉強の続きしなさい。｣
急に態度が静かになる母。
そんな母は僕を置いて、部屋を出て行った。
『ハァ、ちが、…わたしはっ……僕は……!!』
頭が割れるように痛い。
蹲る。
頭に死ね、と声が響く。
お前は要らない、異物だと。
『辞めろ、もう、辞めてくれッ…!!』
僕の声に反応してか、急に静かになる。
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麗夜(プロフ) - 碧さん» コメント、ありがとうございます。よければ長いんですが続編移行の所を読んでくれると嬉しいです。 (2021年10月2日 1時) (
レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 夢主に女装?させてください！ (2021年10月2日 1時) (レス) id: 044844ac69 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 明日香ちゃん文すとの世界に来てほしい。 (2021年9月15日 20時) (レス) id: 0f5622965b (このIDを非表示/違反報告)
桜三ツ木(プロフ) - でも、すごくよかったですよ！なので気にしないでください。あと、私も女子会一回ぐらいしかしたことないので。これからもがんばってください！ (2021年9月8日 23時) (レス) id: 19095acc19 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 桜三ツ木さん» ご希望に添えず申し訳ないです、、女子会というものを非リアの私はした事がなく、女子会かぁぁと悩み、まぁ色々調べて見て、これでも一応頑張って書いたんです… (2021年9月8日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2021年8月1日 18時
